本当に医者になりたいのか、迷ったときに考えるポイント


医学部を目指していたり、あるいは医学部に在学中に医師になるための過程で、「自分は本当に医者になりたいのか」とふと迷うことがあると思います。

勉強が忙しい、あるいは何か失敗をしてしまってつまずいた時にそう考えるかもしれません。

医者になるのはとても難しいことですから、「本当に医者になりたい」という強い思いがあるかどうかはとても重要なポイントのように思えます。

本記事では、「自分は本当に医者になりたいのか」と迷っている人のために、または迷ったときのために、考えるべきポイントについて整理しています。



本当に医者になりたいのか:医者を目指して失うものは多い


一部の天才を除き普通の人にとっては、医者になるのはとても難しいことです。

難関な大学の医学部に合格し、6年分の単位を取得して、その後医師国家試験にも合格しないといけないですからね。

さらに一人前になるには、研修医期間を経なければなりません。

この間に、多くのものを犠牲にして、失うものも多いことでしょう。

時間の自由な文系学部など他学部の学生のような大学生活をエンジョイする機会は限定的です。

一心不乱に受験勉強に打ち込んでいる間に、貴重な青春時代は過ぎ去ってしまいます。

中には3年も4年も浪人して、10代の貴重な時間をすべて受験勉強で消耗してしまう人だっています。

また、時間だけでなく、お金も必要です。

大学では学費がかかります。

私立医学部に通うのに親の年収いくら必要なんだ!医者になりたい、金がない

特に私立の医学部では膨大な額の費用が必要です。

もしも浪人すれば、その期間の予備校代や模擬試験の費用も当然上乗せです。

医者を目指すこと、医者を目指し続けることは多くのものを失ってしまうのです。

そこまでして「本当に医者になりたいのか」と自問自答する気持ちはわかりますよね。

本当に医者になりたいのか:医者の仕事が面白いとは限らない


「本当に医者になりたいのか」考えていくと、そもそも医者の仕事って面白いの?やりがいあるの?という疑問がわいてきます。

果たして医者の仕事は面白いのでしょうかね。

毎日患者の相手をして、治療を行う単調な仕事なんでしょうか?

純粋に生命科学に興味があるなら、医者をやる必要はありませんしね。

医者の意見を聞くと、医者の仕事は面白い、やりがいがある」と答える人もいれば「医者の仕事なんか面白くない、患者の相手で疲弊する日々」なんて答える人もいます。

担当している診療科や、所属している勤務先の病院によって異なると思いますが、医者の仕事が何が何でも面白いというわけでもなさそうです。

医者の仕事が面白いことを前提にして、「本当に医者になりたいのか」を考えるべきではないかもしれません。

世の中には、医者以上に面白そうな仕事は他にもたくさんありますしね。

面白さだけを追求するのであれば、社長業や芸能界、ベンチャー企業などいくらでもありそうです。

本当に医者になりたいのか:医者に向いてないタイプも


そもそも医者に向いていないタイプの人というのがいるようです。

例えばコミュ障の 人は医者として働くことに苦痛を感じるかもしれません。

コミュニケーションは、ほぼ毎日の患者との関わりの中で必ず必要になるスキルですからね。

また基本的に、医療従事者として患者の治療のために貢献しなければなりません。
時には自分を犠牲にする必要があります。

そういう奉仕の精神がない人の場合、医師に求められる役割と自分の価値観のギャップに苦しむことになるでしょう。

また一般的に医師は非常に仕事が忙しいです。

目の前の患者の対応だけでなく、常に新しい最先端の医学について知識を更新し続けなければなりません。

プライベートや家族との時間を大切にしたい、と考えている人にとっては、「医師という仕事、人生」は描いているライフスタイルとかけ離れたものになってしまいますよね。

さらに、人の命を取り扱う仕事ですので、世間一般よりもはるかに高い倫理観が求められます。

これについては、教育である程度養われますが、やはり生まれ持った気質のようなものが影響してきます。

はたして自分が医者に向いているタイプなのかどうか、は「本当に医者になりたいのか」を考える上でとても重要な要素になるのです。





本当に医者になりたいのか:医者になって後悔した?


実際に医者になって後悔する人もいます。

まー、一般の安月給サラリーマンからしてみれば贅沢な悩みなんですけどね。

子供のいる医師にアンケートを取ったところ、4割近くが自分の子供にはは医師になることは勧めない、という調査結果もあります。

これは現在の「医師」という仕事が、昔に比べてあまりうまみがないことも影響しています。

現在の医師の多くは、過酷な長時間労働で、給与も低下気味です。
今後高齢化社会に伴い、日本の医療費財源も限られてきますのでこの傾向は続いていくでしょう。

また医学部を目指して何年も浪人をした末、貴重な時間を無駄にしてしまったのではないかと後の人生までずっと後悔し続けることもあるでしょう。

本当に医者になりたいのか:でも医者以外になりたいものがある?


自分は本当に医者になりたいのか、何か別の道を探すべきなのか、と迷った際にとても重要なことがあります。

「じゃあ医者以外になりたいものがあるのか」ということです。

医学部を諦めた人が次に目指す進路は?

なんとなく、難関な医学部や医者を目指すことが苦痛で、勉強が辛くて、医者以外の道を 探したくなってしまっているのだとしたら、 それは間違いですよね。

現在、医師を目指していて、それ以外にやりたいことがないのであれば、「本当に医者になりたいのか」と 悩んだところで正しい 答えは出ません。

やりたいことが見つかるまでは、そのまま医師を目指すのが賢明です。


なりたい職業につけるひとは少ない


もうひとつ付け加えると、本当に医者になりたいのかと悩んだ末に、仮に別の「なりたいもの」が見つかったとしてします。

それでも、 医者を目指すことを即座に止めるべきではありません。

そもそも、この世の中 なりたい職業に就いている人なんてそれほど多くありませんから。

多くの人が、自分は本当にこの職業を続けていきたいのか、他にもっと向いている仕事があるのではないか、子供の頃はじつは別の仕事に就きたかった、という想いを抱えています。

それが現実ですし、それが普通です。

医者になれる頭脳や適正があるのであれば、あるいは、一度医者を目指したのであればそのまま道をあるき続けるというのも一つの方法だと思います。

「本当に医者になりたいのか」と悩んだ結論は、それはそれですよ。

では。

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