どこの職場でも、仕事中に居眠りしてしまう人はいるものです。
また、自分自身が仕事中についうとうとと居眠りしてしまう経験があるひとも多いでしょう。
特に、「ぽかぽかと暖かい日のお昼休み直後」、「退屈な会議の途中」、「残業続きで、疲れている時」などなど、どうしても眠くなってしまう場面はあります。
とはいえ、建設現場や、工場のライン、自動車等の運転業務中に居眠りしてしますと、命に関わってきますし、たとえデスクワークの仕事でも、居眠りすることで周囲の人が不快に思ったり、業務に支障がでてしまうと放置するわけにはいきません。
できることなら、度を越えた仕事の居眠りは注意するなり、対策するなりして防ぎたいところです。
ところが、「仕事の居眠りの注意の仕方がわからない」、「仕事の居眠りは注意するべきか、放置するべきか」といったことで頭を悩ませることも。
そこで、本記事では、職場での「仕事での居眠りの注意の仕方」「仕事での居眠りの注意の是非」について整理して解説していきたいと思います。
仕事で居眠りする同僚たち
冒頭でも書いたように、仕事中につい、うとうとと居眠りししまう・・・なんてのは職場でよくある場面ではないでしょうか。
さすがに危険をともなう業務では許されませんが、デスクワークの職場では、多少は許される(業務に支障がないなら)こともあるのかなと思います。
とはいえ、毎日のように仕事中に長時間の居眠りをする同僚がいると、周りのひとはモヤモヤ、イライラしてしまうかもしれません。
寝息を立てたり、机にうつ伏せた状態だったり、堂々と仕事中に居眠りしてたりしたらもう最悪。
みんなが一生懸命仕事をして、「こっちだって眠いんだよ!」と言いたくなる中で、一人だけ寝ているんですから、職場の雰囲気も悪くなります。
怒られたり、責められたりしても文句は言えないですよね。
ただ、こういった場合、周囲の人は、居眠りしている人に気をつかって「どんな注意の仕方をするべきか」「果たして注意していいものか」と悩んでしまうもんです。
特に、職場ではいろいろな立場の人がいて、居眠りをします。
例えば、
・仕事中に居眠りする新人、後輩
・仕事中に居眠りする派遣社員
・仕事中に居眠りする先輩
・仕事中に居眠りする上司
こういった立場の違いも、仕事中の居眠りの注意の仕方や、注意そのものを躊躇してしまう難しさにつながっているんですよねー。
仕事中に居眠りする新人、後輩
仕事中に新人や後輩が居眠りする場合、注意そのものを躊躇することはないかもしれません。
先輩として指導する立場にあるわけですから、居眠りを注意することは正当な行為だからです。
とはいえ、新人や後輩の場合、一生懸命慣れない仕事をやろうとしてストレスや疲れがたまっていることが、居眠りの原因かもしれませんよね。
また、今後の成長を期待するなら、あまり強く注意してやる気を失わせてしまわないように気を遣う必要がありますので、注意の仕方には工夫が必要になります。
仕事中に居眠りする派遣社員
派遣社員が仕事中に居眠りしている場合、いろいろな意味で気をつかいます。
正社員とは立場が違いますから、あまりに強い態度で注意すると、立場の違いを利用したパワハラと取られかねません。
また、派遣社員としても「自分は安い給料で同じ仕事をしている」という不満もあるので素直に聞いてくれない可能性もあります。
注意されたことに逆切れして、会社に来なくなる、次回の契約更新で退職してしまう、なんてことにもなりかねませんしね(あまりに居眠りがひどくて、辞めてもらってほうがいい場合もありますが)。
とはいえ、一定の業務をやってもらうことを前提に、契約して就業してもらっているのが派遣社員です。
もし、業務に支障がでているほど仕事中に居眠りをしているなら、注意の仕方を考慮しつつ、毅然とした態度が必要になってしまいます。
万が一、居眠りを理由に派遣契約を解消するにしても、それまで「何度か注意したうえで、改善が見られなかった」という事実がないと難しかったりしますから。
仕事中に居眠りする先輩
先輩社員に仕事中に居眠りされた場合の注意の仕方も難しいですよね。
たとえ仕事が全然できなくて、人望もない先輩だったとしても一応先輩ですから、気を遣います。
というか、自分よりも社歴が長く、給料も多くもらっている先輩に仕事中に居眠りされたら、単純に腹も立つでしょう。
こっちのモチベーションだって下がってしまう。
「てめぇ、なに寝てんだよ!この給料度浪棒が、おきんかい!!」なんて言える間柄だったらいいですが、なかなかそういうわけにも行きません。
仕事中に居眠りする上司
上司であるにもかかわらず居眠りする人は、そこらじゅうにいます。
もしかしたら多忙&激務で疲れがたまっているのかもしれませんが、重要な会議や報告をしている最中に寝られたらこちらとしても困ってしまいますよね。
もちろん、給料もお高いはずなので、ちゃんと働いてくれないと困るし。
かといって、部下の立場で、居眠りの注意をしていいものか、注意の仕方はどうしたらいいのか、悩ましいです。
仕事で居眠りする同僚、 注意するべき?
ここまで書いたように、どこの職場でも仕事中に居眠りする人はたくさんいますし、珍しくもないでしょう。
立場によっては注意の仕方にかなり気を遣うし、そもそも注意するべきかどうか判断を迷うところです。
さて、どうするか。
まず結論としては、仕事で居眠りする同僚について、気になるであれば「注意するべき」です。
理由は、以下のようなものになります。
・仕事で居眠りする同僚本人のため
・自分のため
・会社(組織)のため
仕事で居眠りする同僚を注意するべき理由:本人のため
仕事中に居眠りしている同僚たちの大半は、居眠りしたくてしているとは限りません。
給料をもらいながら仕事中に居眠りすることが正しいと思っているわけないですし、本人的にも、居眠りせずにバリバリ仕事して成果が出せたらそれが良いにきまっているでしょう。
眠いから、眠気に耐えられないから結果として居眠りしているのです。
なので、注意の仕方は難しいところがありますが、起こしてあげることができれば、それは本人のためになるはずです。
感謝だってされるかもしれません。
仕事で居眠りする同僚を注意するべき理由:自分のため
同僚が仕事中に居眠りしているのは気持ちのいいものではありません。
自分は頑張って業務に集中しているのが何だかむなしくもなってきます(なんなら自分も眠いのを必死でこらえていたり)。
ましてや、自分よりも給料の高い先輩や上司が仕事中に居眠りしていたら、イライラして精神衛生上も良くないでしょう。
そんなストレスを抱えて我慢しながら仕事なんかやってられませんから、「自分のため」にも、仕事で居眠りする同僚のことは注意するべきです。
仕事で居眠りする同僚を注意するべき理由:会社(組織)のため
従業員にお金をはらって雇用している会社としては、業務時間中は当然、働いてほしいはず。
仕事中に、居眠りして仕事をしていない社員がいると、その分業務は滞るし、人件費の無駄です。
結果的に、業績悪化や収益率の低下につながります。
よほど利益が出ていて、社長が道楽で経営しているような超ホワイト企業でもない限り、放置しておけない事態ですよ。
だから、会社(組織)としても、もし仕事で居眠りする人がいるなら、周りが注意して起こしたり、改善してくれることはウェルカム。
もし仕事で居眠りする同僚がいたら、注意してあげることが会社(組織)にっとっては正義ということになります。
仕事で居眠りする同僚、注意の仕方がわからない
というわけで、仕事で居眠りする同僚がいれば、基本的に「注意するべき」でしょう。
とはいえ、すでに書いたように、職場での立場や関係性もあるので、注意することが難しいケースも多々あります。
基本的には、職場の同僚ってことは今後、年単位の付き合いをしていくわけですから、できるだけ人間関係に亀裂や波風が立たない注意の仕方が望ましいですよね。
居眠り中の現場で、「眠っているよ~、大丈夫(ゆっさゆっさ)」って、友達みたいな注意の仕方ができれば理想ですが難しい。
また、接客業や、取引先相手がいる場所で、同僚に居眠りされると、注意するタイミングや、先方にバレずに注意する仕方なんてのはかなりの難問になってきます。
仕事で居眠りする同僚、注意するときのポイント
ここでは、仕事で居眠りする同僚に注意するときのポイントに触れておきます。
後述する、具体的な注意の仕方を実践する際に、念頭に置いておくべき重要なもの、心構えのようなもの書いておきますね。
ざっくりと、こんな感じです↓
・とりあえずその場で起きてもらえればOK
・すぐに居眠り習慣が改善することは期待しない
・相手の事情も想像する
・なんなら少し寝かせてあげよう
・感情的に責めてはいけない
とりあえずその場で起きてもらえればOK
仕事で居眠りする同僚を注意する場合、まず、「とりあえず起きてもらう」ことが第一目標です。
あたりまえですがこれを意識することが重要。
周囲の人に「こいつ寝てるよ」と晒したり、評価を落とすことが目的になってはいけません。
いかにうまく居眠り状態から覚醒させるか!?を真剣に考えましょう。
すぐに居眠り習慣が改善することは期待しない
仕事中に居眠りする人に対して、どんなに上手な注意の仕方をしたところで、「居眠り習慣そのもの」と改善することは非常に難しいことを理解しましょう。
ぶっちゃけ、注意されたところで、眠いもんは眠いし、同じような生活習慣や仕事をしていれば、明日も明後日も仕事中に眠くなって居眠りしてしまいますよ。
仕事中の居眠りはもはや習慣化しているんです。
居眠り習のが改善を期待しても、裏切られるだけ。
一度や二度注意して、改善しないくらいで、イライラを増幅させたり、見放したりしないでくださいね。
相手の事情も想像する
仕事中に居眠りしてしまう原因は様々です。
単に遅くまでネットゲームに興じて睡眠不足というのはけしからんのですが、家庭の事情や、連日の激務で疲れ果てているのかもしれません。
また、体調不良や、日中の居眠りの原因となる怖い病気が隠れていることもあります。
単に、「居眠り=怠け者、悪」と考えていると注意の仕方や態度にでてしまいます。
仕事で居眠りする同僚、注意するときは、冷静に、相手の事情(配慮するべき事情がないか)も想像するのがポイントです。
なんなら少し寝かせてあげよう
仕事中に居眠りしている人に対する上手な注意の仕方をする際、「なんなら少しだけ寝かせてあげよう」という心の余裕があると有効です。
ぶっちゃけ、眠いのは生理現象、不可抗力のようなものがありますし、よほど重要な場面でない限り、5分や10分程度の仮眠が業務上大きな問題になることはないはず。
少しだけ寛容で、許す心をもって、しばらく様子を見てもいい、という気持ちで、注意をしましょう。
感情的に責めてはいけない
居眠りの注意をするときに、感情的に相手を批判するような注意の仕方は避けるべき。
寝ている本人もプライドがありますし、逆切れされたり、しらを切られても腹が立つでしょう。
人間関係にもひびが入りますよね。
その場では起きてくれるかもしれませんが、今後、同じような場面で注意することは難しくなります。
居眠りする同僚に腹が立つのも理解できますが、冷静になりましょう。
「お金をもらいながら居眠りするのはけしからん」のですが、別にあなたの財布からお金を抜いているわけではありませんから、あなたが感情的になる必要はありません。
仕事の居眠り:注意の仕方・起こし方
というわけで、仕事で居眠りしてる人への注意の仕方・起こし方について、列挙していきます!
普通に起こす
オーソドックスですが、とりあえず起きてもらうなら一番手っ取り早いです。
「○○さん、起きてください!」と言って起こしましょう。
椅子を蹴る
通りすがりに、居眠りしている同僚の椅子を蹴って、そのまま立ち去りましょう。
ビクッとして、起きるはず。
その後また眠りに落ちていくかもしれませんが、いったんは目を覚ますはずです。
コツンと足を蹴る
会議中や商談中に居眠りしている同僚の足を、見えないようにコツンと蹴って起こします。
社内恋愛中のカップルとか、気がある相手にやる行為と混同されないように注意が必要。
肩をたたく
無言で「とんとん」と肩をたたいて起こしてあげます。
とりあえず起きてくれるし、起こされた本人も「注意されて起こされた」と自覚が芽生えます。
ただし、相手の体にもろに触れることになるので、嫌いな相手にはしたくないし、セクハラと取られるリスクも考慮しましょう。
ペン先を刺す
オフィスにあるボールペンやシャープペンのペン先を刺してやりましょう。
「イテッ」ってなって起きるはず。
関係性が悪くなければ、効果的な起こし方ですが、顔や首など、危険が伴う場所は避けてくださいね(手の甲がいいかな)。
風を送る
すこし高度ですが、「風」で起こす方法です。
うちわでも、ノートでもいいので、割と強めの風を「ぶわっ」と送ってやります。
深い眠りの場合は効果ありません。
話かける
居眠りには触れず、普通に話しかけて起こしてあげる方法です。
一番優しい注意の仕方かもしれません。
仕事の件でも、雑談でもいいので話しかけてあげるだけです。
別の人と会話をする
居眠りしている同僚のそばで、別の人と会話するのも有効で、優しい注意の仕方になります。
ちょっとだけいつもより声を張ってあげれば、居眠りしている人の耳に届くのではないかと。
電話を鳴らす
居眠り中の同僚の電話を鳴らしてみます。
ワンコールかツーコールで様子をみますが、なんなら電話にでるまで鳴らしてもいいかと。
電話口で「あ、起きました?それじゃ、失礼しますね(ガチャ)」とかも面白い。
そのまま寝続ける・・・というパターンもありますが。
物音を立てる
居眠りしているひとのそばで、なんでもいいので物音をたててあげてください。
お菓子の袋をバリバリ開けてもいいし、ぱちんと手をたたいてもOK。
起きて仕事している人の迷惑にならない程度でお願いします。
動いてもらう、モノを運んだりするのを手伝ってもらう
居眠り中の同僚に、起きてもらい、かつ、少し目を覚ましてもらう方法として、「動いてもらう」のはとても有効です。
何か物を運んだり、会議室のセッティングなど、体を動かすちょっとした業務をお願いするといいですね。
「(お休みのところ)申し訳ありませんが、ちょっと人手を貸してください」と話しかけたらよいのです。
机に物を置く
居眠りしている人の机に、モノを置きましょう。
書類でもなんでもいいので。
どすんと。
ちょっと寝かしてあげる
上の方で書きましたが、ちょっとだけ、5分とか10分くらい寝かしてあげて、静観してみましょう。
すこし寝かせてあげた方が、起こしやすいかもしれません。
ほっとけば勝手に起きるかもしれないですしね。
上司や先輩に起こしてもらう
自分で注意するのが躊躇されるなら、近くの先輩や上司に起こしてもらって、なんならガツンと注意してもらってもいいですね。
今後のことも考えると、効果的かもしれません。
後輩に起こしてもらう
自分は注意したくない、でも上司や先輩に注意してもらうのはちょっと大げさかな・・・と思うなら、後輩を使うのもOKです。
後輩から下から目線で、可愛く起こされたら、100年の眠りも覚める?こともあるかも。
ということで、仕事の居眠り:注意の仕方・起こし方について解説してきました!
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じゃあ今回はこれ位にしておきます。
それでは。
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