医学部卒業の年齢は女性にとって深刻な問題なのか?


ご存知の通り、医師になるには6年生の医学部を卒業しなければなりません。

つまり6年間大学に最低でも通わないと医者にはなれないということです。

普通の大学は4年生なので、プラス2年間の勉強が必要ということになります。

また、医学部は大学の中でも最難関の学部。

現役合格できるのはごく一握りの優秀な学生だけということになります。

多くは1年あるいは2年間の程度の浪人をして入学するのが普通です。

すなわち高校卒業後、最低でも6年、平均的には8年程度かけて大学を卒業し、医師国家資格の取得、という流れになるのです。

日本の医学部は男子学生が多いとされていますが、女子学生が優秀であるにも関わらず医学部を敬遠するケースが時々見られます。

その理由、女性にとってネックとなっている要因の一つは「年齢」の問題です。

本記事では、年齢のことを気にして医学部への進学を躊躇している学生、あるいは既に医学部に在学中で、一人前の医師になった際の年齢について悩んでいる人のための参考になれば幸いです。



医学部卒業の年齢は何歳だ?


仮に18歳で高校を卒業し、その後2年間の浪人を経て6年間の医学部学生生活を送った場合、卒業時の年齢が26歳程度になってしまいます。

医師の場合、その後2年間以上の研修期間を経て、やっと一人前の医師となるためその時には28歳くらいになっているということです。

これは、女性の場合、その後のライフイベントとして結婚及び 出産を考えると、大きなハードルに感じてしまうというのです。

医学部卒業の年齢は女性の人生にとって影響するのか


実際昔、薬学部が4年制だった時代には、優秀な女性は6年かかる医学部か、4年で社会人になれる薬学部か、ということに悩まされたようです(現在では薬学部も6年制なので、優秀なら医学部でしょうけど。。。)

しかし、これは現代でもあてはまるのでしょうか?

せっかく優秀なのに 20代後半での結婚や出産にネガティブなイメージを持ってしまい躊躇してしまうのはもったいないと思います。

果たして28歳あるいは30歳程度で社会人になると、女性のライフイベントにとってそれほどネガティブなのでしょうか?

結婚年齢と、医学部卒業時の年齢


昔は女性は20代できれば20代前半で結婚するのが良いとされていた時代がありました。
しかし、それははるか昔のこと。

近年では女性の社会進出や高学歴化に伴い、平均初婚年齢は年々上昇しています。

2016年の調査によると、女性の初婚年齢は平均29.4歳となっています。
ちなみに男性は31.1歳です。

30歳前後で結婚というのはごく普通のことだということです。

実際、周りも見ても10代前半で結婚している人はほとんどいません。

さらに海外を見てみると、ノルウェーやスウェーデンといったヨーロッパ諸国では初婚年齢は30歳をはるかに超えています(未婚のまま出産するなどの社会システムの違いはあれど)。

アラサーだから「やべえ結婚焦らなきゃ」と思うかもしれませんが、まさにそのアラサーが普通の初婚年齢としては平均的なんですね。

さらに、年々日本におけるカップルの平均初婚年齢は上がっており、今後も上昇することも予想されます。




結婚年齢なんか気にしなくていいから医学部行けよ


また、最近では一生経験一生結婚しない人も増えています。

2015年の調査によると 男性の23.4%、女性の115%が50歳まで一度も結婚歴がない、とされています。

そもそも結婚にこだわらないという考え方が社会に浸透しつつあるんです。
これらは今後も加速していくことでしょう。

一人前の医師になる頃に28歳あるいは30歳ぐらいになっている、ということに不安を覚える気持ちもわかります。

でも、世間は晩婚化あるいは一生独身という人も増えています。

20代後半になって社会に出るということは、結婚の観点からは、昔と比べ物にならないくらい問題にはならないのです。

出産年齢なんか気にしなくていいから医学部行けよ


もう一つ、女性が気にすることとして「出産」の時期が挙げられます。

これについては、ご存知の通り高齢出産は母子ともにリスクがあります。

また、子育てに必要な体力を確保するためにも、できれば20代あるいは30代前半で子供を産んでおきたいと考える人も多いでしょう。

ここで、日本人の平均出産年齢をみてみますと、2016年の調査では 第一子出産時点での母親の年齢は平均30.7歳となっています。

この年齢は20年前と比較すると、約4歳も上昇しています。

男女共にライフスタイルが変更したことによる影響もありますね。

また、最近では、芸能人が40歳を過ぎてからあるいは50歳ぐらいで出産するということもニュースになっており、医学の発展に伴い高齢出産のリスクも相対的に下がってきていると考えられます。

40代後半あるいは50歳で出産する、というのは極端な印象を受けるかもしれません。

でも、例えば30代での出産は決して珍しいこともでもありません。

それを気にして医学部への進学を断念する、あるいは将来に不安を抱える必要はないと思います。


医学部卒業の年齢が気になるなら、在学中に結婚、出産もあり


なんなら、医学部の学生のうちに相手を見つけて学生結婚をしてしまう、というのも方法もありますし、休学して学生のうちに子供を出産してもいいんです。

薬学部って学生結婚のリスク超低い学部だよね

海外では学生が結婚して、在学中に子供を産むことは珍しくありません。
社会的にも受け入れられています。

きっと日本も今後そういう社会になっていくでしょう。

結婚や出産を機にして学業ができない、ということが、学部問わず日本でも減ってくると思われます。





まとめ:いまどき医学部卒業の年齢は女性にとって深刻な問題ではない


まとめますと…

医学部は6年制で浪人や研修医の期間を加味すると、女性にとってはなかなかハードルが高いものかもしれません。

しかし世間を見てみると、結婚や出産に関しては 高年齢化が進んでおり浪人生活や6年間の学生生活、研修医期間でロスする部分など取るに足りません。

気にすることないのです。

卒業時あるいは一人前の医師になる際の年齢を考慮して、医師になる道を諦めてしまうのはとてももったいないことだと思います。

それに、医学部をあきらめて、数年早く社会にでたからといって、結婚や出産が早まるともかぎりません。

なんなら学生結婚学生出産をしてもいいわけですので、もっとフレキシブルに考えて「ライフプラン全体として」学業を考えてみるのが正しい。

そういう時代なのだと思います。

では。

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