医学部志望で薬学部仮面浪人する本来のメリット

薬学部の学生の中には、もともと医学部志望だった人がたくさんいます。
同じ医療系の学部であることから、高校時代に医学部を目指していたが、偏差値的に難しく薬学部に路線変更する学生が多数いるからです。

また、数年間浪人した末、結局医学部に合格できず薬学部で妥協したという人も結構います。

そして、ごく一部ですが、薬学部に合格し、学生生活をスタートしたにも関わらず医学部入学の夢を抱き、受験勉強を続けている学生もいます。
いわゆる「仮面浪人」です。

私の学生時代も「仮面浪人」をしていた同級生がいました。
彼は大学2年の終わりに、無事に医学部に合格して、大学(薬学部)を去っていきました。

薬学部の講義、単位取得と医学部の受験勉強を並行していたのですから、かなり大変だったと思います。

本記事では、大変な思いをしてまで医学部を目指しつつ薬学部仮面浪人をする際のメリットと狙いについて記載しています。


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医学部は理系の最難関学部

皆さんご存知の通り、医学部はどの大学でも理系学部の最難関学部として知られています。
医師は年収も高く、社会的地位、仕事のやりがいもあり、多くの優秀な学生が競って入学を志願するためです。
人の生き死にを扱う「医師」になるための学部ですから、できるだけ優秀な人材が選抜されることは当然といえば当然ですね。

医学部は多浪の学生が多い

最難関であり、受験の競争率も高いため、必然的に無事に合格した学生も「多浪」の学生が多いです。

特に国立大学の医学部や有名私立大学の医学部であれば、高校卒業後にストレートで合格できた学生はかなり優秀です。
一浪や二浪はあたりまえ、中には5年、6年浪人している猛者もいます。
私の友人も3年浪人して、無事に国立大学の医学部に合格した方がいます。

薬学部には医学部志望(だった)学生が多い

医学部をもともと志望していたけれど、何らかの理由で断念し路線変更した学生が薬学部に入学してくることがあります。
同じ医療系の学部ということと、医学部よりも難易度が低いことで、医学部に合格できないと判断した学生が妥協するパターンが多いです(親御さんや医師だったりすることも多い)。

大抵は2~3年の浪人の末、薬学部に路線変更するようです。
医学部の平均浪人年数が1.5~2年ほどといわれていますので、浪人は2年までとか3年までとか、あらかじめ期限をきめていた学生もいるみたいです。

私(薬学部)の先輩で6年浪人した末、薬学部に来ている方がいました。
幸せになっているといいのですが。

薬学部には医学部再受験志望者が多い

医学部から路線変更して、薬学部に入学したものの、実は医学部入学をあきらめていない学生が時々います。
いわゆる仮面浪人です。
彼らは薬学部仮面浪人をしながら、医学部を再受験するのです。
大学生であっても、他大学の受験資格は当然あるので、問題ないのですが、当人はかなりの努力と忍耐、覚悟が必要です。
薬学部で勉強しながら医学部に受かるのって大変だろ
単純に考えると、医学部を受験するのであれば普通に予備校に通ったほうがずっと簡単です。
そのほうが一日中、一年中、受験勉強に時間を割けるのです。
大学生は暇そうに遊んでいるイメージがあるかもしれませんが、薬学部って結構忙しいです。
授業はしっかり出席しないと単位がとれませんし、最終的に薬剤師国家試験があるので皆割と真面目に勉強しています。

薬学部仮面浪人生は、薬学部の講義を受け、単位をとりつつ、医学部の受験勉強をすることになるのです。

はっきりいって大変です。

どうせ仮面浪人するなら、文系の大学にすれば、まだ受験勉強の時間があるはずですが、「薬学部」で仮面浪人する医学部志望学生が多いです。

なぜ、そんな棘の道を進むのか、それには理由があります。

薬学部仮面浪人のメリットと狙い

医学部にいけなかった時のリスクマネジメント

薬学部で仮面浪人をすることの最大のメリット、狙いは「最終的に医学部に合格できなかった時のリスクマネジメント」です。

薬学部は薬剤師養成課程の場合、6年制です。
現役で薬学部に入ると、卒業時には24歳です。
例えば2年間浪人すると、薬学部卒業時には26歳になっています。
もしも、薬学部で仮面浪人をせずに、さらにあと2年浪人した末に、28歳になってしまします。

「薬学部卒業時に26歳くらいならOKだけど、28歳だとさすがにきついと」判断した場合、逆算して2年までは普通に浪人、それ以降は薬学部で仮面浪人という選択肢をとることになるのです。

親を納得、安心させる:これ以上の浪人は許されない

中には、何年か浪人したものの、親がそれ以上の浪人を許してくれなかったというケースもあります。
子供が、大学にも行かず、就職もせず浪人していることを心配して、医学部をあきらめるよう促しているといったことですね。
予備校に通う場合の金銭的な負担もありますし。

医学部は、理系の最難関学部です。
自分の子供を信じたい反面、大人として妥協することも教えないといけないという親心かもしれません。
子供も親に心配をかけないためにも、取り柄えず薬学部に進学して、仮面浪人という選択肢を選びます。

仮面浪人の末、合格すれば、最終的に親の理解を得ることができます。

世間体が保てる

2年、3年浪人していると、高校時代の同級生との差を実感してしまいます。
4年浪人したら、同級生は卒業して、社会人になってしまいます。
まわりから「あいつまだ浪人してるのか」と思われるのはいい気分ではありません。
薬学部であれば、まあ世間でいえばそれなりの難易度の学部ですし、薬剤師の国家資格も取れるため将来性もあります。

周りの視線も気になるし、とりあえず薬学部に入って仮面浪人するかという判断です。
これはこれでメリットがあります。
ただし、代々医師の家系とかだと、身内の視線が痛いです。

メリット:医学部入学後の勉強が楽になる

薬学部仮面浪人は、医学部の受験勉強と薬学部の講義を両立させる必要があるため大変だと書きました。
これは、じつはメリットでもあります。
薬学部と医学部は学問的にも非常に近く、かなりの部分が重複しています。
その為、薬学部仮面浪人時代に勉強したことが、医学部に入学後に役立ちます。

一部の内容を先取りして勉強していることになるため、医学部での留年のリスクを減らすことができるのです。

知り合いが、3年浪人して医学部に合格しましたが、2年ほど留年して何とか医師になっていました。
医学部は入学試験だけではなく、入学後の勉強もかなりきついので、薬学部仮面浪人時代に生命科学、薬学、生物化学系の勉強をスタートさせておくことは後々メリットになります。

薬学部卒業後の編入も

仮面浪人時代に、残念ながら医学部合格が果たせなかったとしても、まだチャンスはあります。
大学卒業者を対象にした、医学部編入の道があります。
合格者枠は少ないですがいくつかの大学では、社会人や大学院生を対象に、医学部編入試験を実施しているのです。

そして、この医学部編入試験では、当然、薬剤師のような医療系学部出身者が有利となります。
薬剤師国家試験合格後、病院での実務を経験していたり、大学院で研究を続けていれば医学部の3年次や4年次への編入が可能です。

私の後輩も薬学部(4年制時代)を卒業後、大学院に2年間在籍して薬学修士を取得したのち、同じ大学の医学部3年次に編入していました。
薬学部での6年間の勉強が、医学部入学にあたり一定の評価を得たのです。

最後に

いろいろ書きましたが、医学部、医師になることを若くして志した人は素晴らしいと思います。
最終的に医師になるか、薬剤師になるかと、あるいは医学、薬学研究にかかわる仕事につくかわかりませんが、将来の医療の発展に貢献してくれると思います。

がんばって!

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