医学部の勉強についていけない、つらい。留年、中退の末路


医学部の場合、在学中にやるべき勉強量が膨大です。

文系学部などのように、サークルやアルバイトで遊び惚ける学生生活を送ることはできません。

将来、人の命を左右する仕事に就くため、当然と言えば当然なのですが。

そのため医学部にやっとの思いで合格したものの、無事に医者になれるとは限りません。

実際、授業やテストなどのための勉強量についていけない、つらい、やっていけないと苦労する学生は非常に多いです。

当然、医学部の勉強量や難易度についていけないと、留年、最悪の場合中退して、医者としての将来を諦めることになってしまいます。

本記事では、医学部の勉強量、過酷さについて解説しています。

また、勉強についていけない結果、留年、中退そしてその後の末路についても記載しておきます。

医学部での勉強量がどれくらいか、ついていけないかもしれないと不安を抱える、医学部志望者の参考になれば幸いです。



医学部の勉強についていけない、つらい学生は多い


日本の大学は、「入学するのは難しく、卒業するのは簡単」といわれた時代があります。

実際、今でも、文系学部では、3年次や4年次ではほとんど講義もゼミもなく、アルバイトと就職活動に没頭する学生もいます。

大学での講義や試験はおまけのようなものです。

しかし、医学部(および一部の理系学部)ではそんなことありません。

将来、人の生命を左右する「医師」を養成するのが医学部の役割です。

医師になるは、生命科学全般を網羅的に知識として詰め込む必要があり、学習内容も一般人には理解できないような難解な内容を扱っています。

そのため、はっきりいって、医学部の勉強はつらいし、一部の学生はついていけないこともあるのです。

よほど地頭がよく、要領よく学習や課題をこなせる学生でないと、常に留年と隣あわせといってもいいでしょう。


医学部は忙しいのか


では、今度は医学部が忙しいのか、忙しくないのか?という視点で見てみます。

じつは医学部だからといって「拘束時間」そのものはそれほど長くありません。

6年間の学生生活は、普通に朝から夕方までの講義、そして研究室や病院での実習です。

たしかに、他の学部のように、「大学は週に2回だけ」とか「今日は講義1コマだけ」なんてことは少ないです。

とはいえ、早朝から夜中まで、毎日拘束されるわけでもないので、その辺のサラリーマンのほうが忙しいでしょう。

だたし、講義だけですべてを理解できるほど、医学部の勉強は簡単ではありません。

個人の能力にもよりますが、講義が終わった後や、試験前には自己学習をする必要があります。

そのため、これら自己学習に時間を割く必要がある学生にとって、医学部はとてつもなく忙しいものになります。

医学部で勉強についていけないとどうなるのか


どんなに真面目で、なんとか勉強についていこうと、時間を確保して、勉強量をこなしたとしても、単位が取れないことはあります。

これは、所定の単位を取得できず、まずは「留年」することを意味します。

私の医学部の知り合いも、1年留年した人と2年留年した人がいます。

医学部の6年分の勉強量を、7年と8年でそれぞれ処理したことになりますね。

医学部で勉強についていけないで、留年するとどうなるか。

当然同級生は、先に進級していきます。

自身が、一人前の医師として社会にでるのも遅れてしまうでしょう。

学費と学生生活のコストは余分にかかりますし、家族・両親も心配します。

そして何よりも自信が不安にかられてしまいます、「このまま何年も留年したらどうしよう…」と。



医学部の勉強についていけない結果は「中退・除籍」


医学部の勉強はとても難しいし、大変ですから、留年することは仕方のないことだと思います。

むしろ、留年してもいいからしっかり勉強した医師になってくれると、患者としては安心ですよね。

医学部って、何年か留年しても、最終的に卒業して医師になれれば御の字なんです。

ところが、この「留年」は無制限にできるわけではありません。

大学にもよりますが、一般的には、大学では所定の年数の2倍までしか在籍できません。
6年制の医学部の場合は12年までです。

つまり6年間留年するのはOKですが、7年留年すると、大学に在籍できなくなるということです。

除籍されるのです。

また、一部の私立では、「1年生では留年は2年間まで」といった具合で、より厳しい基準で除籍をさせる大学もあります。

勉強についていけず、中退・除籍となった医学部学生の末路は悲惨


仮に、医学部を除籍となって中退してしまった場合どうなるのでしょう。

その末路は悲惨です。

仮に7年間の留年を経て、除籍になると、最悪のケース(6年生で除籍)では大学入学後すでに13年経っている計算になります。

高校卒業後に現役で医学部合格していたとしても31歳なんです。

浪人していたりしたらもっと年をとっていますよね。

そして、その時点での学歴は「大学中退」、つまり「高卒」と同じです。

一生懸命勉強して、医学部に合格できるくらい優秀な高校生だったはずなのに、30過ぎて「高卒」そして「社会人経験無し」です。

こんなスペックでは、就職もできないし、別の大学に入りなおすのも難しいでしょう。

あまりにも悲惨ですね。

医学部の勉強についていけない、つらい?じゃあ、ゆっくり焦らず行こうぜ


医学部の勉強についていけない、つらいというひと、あるいは単位を落としそう、あるいはすでに複数単位を落としてしまっている人は、一度冷静になりましょう。

上述のように、留年を繰り返した結果、中退すれば悲惨な人生が待っています。

しかし、重要なポイントは、たとえ留年しても、最終的に医師になればいいのです。
多少、浪人や留年したところで、医師は人生の勝ち組です。

無理に、ストレート卒業にこだわるのは辞めましょう。
はっきりいって、焦ってしまうと、勉強は頭に入ってきません。

医学部合格という難関なハードルを超えた優等生にとって「留年」は屈辱かもしれません。

でもプライドをすてるのです。

医学部の勉強はそれだけむずかしいんです、ついていけないのは当たり前です。

同級生が、先に進級、医師になってもいいじゃないですか。

医師として社会にでるのも遅れても全然大丈夫です。

医者は生涯年収5億ですから、学費と学生生活のコスト後でペイできます。

前述の私の知人で2年間留年した方も、正確には1年間休学をしています。

単位を落としまくって、受講する講義がどんどん増えていって、パニックになりそうだったので1年休んで、ゆっくりと頭を整理したのです。

その後、無事に卒業して医師になりました。

それに、医者としてやっていくなら、そのあともどうせ勉強、勉強の人生です。

現役の医者は忙しい日々の業務をこなしながら、常に最先端の医療について勉強し続けないといけません。

だから、そんなに焦らなくてもいいんですよ。

ゆっくり医師になったらいいんです。

医者になりたい、医学部に行きたいと決心した人は、高校時代から、医師としての職を退くまで、長い長い、ひたすら勉強の日々なのです。

では。



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