トリックサビキは、通常の疑似餌を使ったサビキ釣りとは異なり、仕掛けの針(基本的にはWフック針)に、専用の餌付け器にてアミエビ(アミエビブロックやアミ姫を使用)を刺して釣る釣り方です。
疑似餌ではないので、魚の食いがよく、たくさん小魚が釣れます。
一方で、トリックサビキ針にきちんとアミエビがついてないければ全く釣れない釣り方となりますので、時折下記のような悩みを目にします。
そこで今回はこういった「トリックサビキの餌つかない、餌持ち悪い」といった問題の対策について整理していきます。
・餌のアミエビがつかない(付きにくい)
・針につけたアミエビの餌持ちがわるい(餌がすぐに取れてしまう)
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トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い!の解決方法は3つ!
トリックサビキ釣りでありがちな、仕掛けの針に「餌つかない」「餌持ち悪い」の解決方法ですが、いきなり結論を挙げておくと以下の3つの方法があります。
・トリックサビキ仕掛けの大きさと種類を最適化
・しっかりしたアミエビを使う
・強力粉をアミエビに混ぜる(アミ姫向け)
以下、一つ一つ解説していきます。
トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い!の原因とポイント
まず、そもそも、上記の3つの解決方法が有効な理由というかポイントに触れておきます。
ご存知のように、トリックサビキでは、針に刺さったアミエビに魚が食いついてきて釣れる仕掛けです。
なので、トリックサビキで「餌つかない」「餌持ちが悪い」という場合、しっかりと針にアミエビが刺さっていない状態です。
この原因には下記にようなアミエビ側の要因と針(仕掛け)側の要因がありまして、いくつかあるいは全てが該当しているケースがほとんどです。
なので、これらを解決する作戦が有効となります。
【アミエビ側の要因として考えられるもの】
・アミエビそのものが柔らかい、形が崩れてしまっている
・アミエビが針に対して小さすぎる
・アミエビ塊の粘度が低くさらさらしている
【針側の要因として考えられるもの】
・針がアミエビに対して大きすぎる
・アミエビの掛かりが良いトリックサビキを使っていない
トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い!の解決方法:トリックサビキ仕掛けの大きさと種類を最適化
まずは、トリックサビキ仕掛け側(針側)の要因について。
これについては、最適な仕掛けと針の大きさ(号数)を選ぶ、ということになります。
トリックサビキ仕掛けはmarufujiというメーカーの、「トリックエース」あるいは「改良トリック7」という大きくわけて2種類の仕掛けが有名です。
トリックサビキは「トリックエース」のほうが餌がつきやすい
トリックサビキ仕掛けは、餌のアミエビの針掛かりを良くするために2本バリのWフックになっています。
そして、「トリックエース」と「改良トリック7」の2つの違いなんですが、トリックエースは同自大きさの針でのWフック、改良トリック7は異なる大きさ(大小)の針でのWフックとなっています。
トリックエースは同じ大きさのWフックの針なので下のように立体的な構造を取るのに対し、改良トリック7は平面的な構造になりますね。
同じサイズの針のWフック(トリックエース) |
異なるサイズの針のWフック(改良トリック7) |
んで、肝心の「アミエビの針掛かり」なんですが、結論を言うと、トリックエースのほうが、針掛かりが良いです(=トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い場合にはおすすめ)。
実際下記の動画で、トリックエースと改良トリック7で比較して釣果を検証しましたが、トリックエースのほうが餌持ちがよく、釣果も良かったです。
一方で改良トリック7は、アミエビの餌つきのよさよりも、魚が掛かったあとの「バラシ」を防ぐために有効と言われています。
トリックサビキ針は小さい号数のほうが餌がつきやすい
あと、トリックサビキ仕掛けの針の大きさ(号数)なんですが、アミエビの餌のつけやすさ、餌持ちの良さを考えると、小さい号数のほうが有利です。
基本的には、トリックサビキでは、アミエビに対して針が大きすぎるとうまく刺さりません。
大抵の釣り人は、冷凍のアミエビブロックや、チューブ式のアミエビ(アミ姫など)を利用しているかと思います。
こういったアミエビは、どうしても、形が崩れてアミエビの形がまるまる残っていなかったり、アミエビが小さかったり、形が崩れてアミエビの形がまるまる残っていなかったりします。
そのため、通常のサビキの針よりも少し小さめの号数のトリックサビキ仕掛けを使うと餌持ちは良くなります。
針の号数が小さいと、それに対応してハリスが細くなりますので、大きな魚が掛かった場合は要注意ですが。
トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い!の解決方法:しっかりしたアミエビを使う
トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い場合に、餌(アミエビ)側で改良する方法としては、ある程度の大きさがあり、しっかりと形と硬さを保ったアミエビを使う、というものが有効です。
前述のように針に対して小さすぎるアミエビもはなかなか針に刺さりませんし、柔らかくて形が崩れたアミエビでは、トリックサビキ針に刺さらなかったり、刺さっても海中ですぐに取れてしまったりします。
具体的には、チューブタイプのアミエビ(アミ姫等)よりも、冷凍アミコマブロックが良いし、非冷凍の生のアミエビのほうが粒た大きくしっかりしたアミエビが入っています。
また、冷凍アミコマせの場合は、外国産よりも、国産のほうが良いことが多いです。
ちなみに私は、秋口に20cm前後の良型サバ、イワシ、アジが釣れるシーズンは、大きめのトリックサビキ針に、非冷凍の生のアミエビ(マルキューの生な赤アミ生いきくん)を使用して釣っています。
実際に、マルキューの生な赤アミ生いきくんを使ってトリックサビキを行った動画はこちらです:
トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い!の解決方法:強力粉をアミエビに混ぜる(アミ姫向け)
どうしても、アミエビで手が汚れるのが嫌、常温保存や繰り返し使用したいなど、取扱いの面で、冷凍アミコマせではなく、チューブタイプのアミエビを使用してトリックサビキをやりたい場合もありますよね。
そんな人は、チューブタイプのアミエビに少し工夫をすることができます。
こちらの動画でも紹介していますが、チューブタイプのアミエビ(アミ姫がおすすめ)を、餌つけ器に出して、強力粉を混ぜると、餌つき、餌持ちの悪さが爆発的に改善されます。
どうしてこれで改善するかというと、まず強力粉を混ぜることで、アミ姫の粘度が高まります。
その結果、アミエビの塊(山)をトリックサビキ針が通過する際に、アミエビの塊が動かずに、物理的な力が針からアミエビに伝わり、しっかりと針に刺さりやすくなるのです。
トリックサビキで餌つかないときは強力粉+アミ姫で解決 |
また、強力粉で固められたアミエビは塊となって団子状に針にささる部分もでてきます。
この団子は、海中でも一定時間針にとどまりますので、ミニサイズの「団子釣り」状態になって、魚が食いついてきます。
さらに、おまけなのですが、アミエビの塊が餌付け器の中にしっかりとどまってこぼれにくくなるので、釣り場が汚れないし、アミエビの節約にもなります。
ぶっちゃけ、「トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い」の解決方法として一番おすすめなのはこの方法です。
私もこの方法でトリックサビキをやるようになってから、釣果も伸びたし、コスパもよく、アミ姫をつかった1回の釣行の餌代は150円分くらいで小魚数十匹は釣れています。
ただ、ここで注意したいのは、必ず「強力粉」を使うということです。
同じ小麦粉の「薄力粉」や「片栗粉」では、海中でトリックサビキ針についた餌の塊がすぐに溶けて取れてしまいます。
かならず「強力粉」を使ってください。
トリックサビキで餌つかない、餌持ちが悪い!の解決方法3つ【アミ姫対応】まとめ
以上、トリックサビキでありがちな「餌つかない」、「餌持ちが悪い」という問題の解決方法について解説しました。
大半の人は以下のいずれかの対策を講じることで、トリックサビキの餌のアミエビはつけやすくなるし、餌持ちも良くなり釣果が向上すると思います。
・トリックサビキ仕掛けの大きさと種類を最適化:小さめの針で、トリックエース(同じサイズの針のWフック)が良い
・しっかりしたアミエビを使う::生な赤アミ生いきくん(ヒロキュー)や粒の大きい国産のアミエビブロックを使う
・強力粉をアミエビに混ぜる(アミ姫向け):アミエビに強力粉を混ぜて粘度を高めると、餌付きが良くなり、団子状になった餌も海中で餌持ちが良くなる
個人的には、3つ目の方法でアミ姫を使い、強力粉を混ぜて釣るのが一番楽で効果がありますね。
コスト的にも、一回の釣行でつかうアミエビを最小にできます。
マズメだけを狙った2時間前後の釣行ですと、アミ姫チューブ一つで3〜4回使えている感じです。
今回の記事が参考になれば幸いです、では。
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