調剤薬局事務の志望動機・面接対策:未経験者でも採用されるポイント

調剤薬局事務志望動機未経験例文

調剤薬局事務に未経験で応募する場合の志望動機ってどういったものがいいのか?
今回はこういった話について書いてきます。

調剤薬局事務の求人に応募する場合、「志望動機」についてある程度の考えを持っておかないといけません。
もちろん理由は、面接で答えたり、履歴書に書いたりしないといけないから。

特に調剤薬局事務の未経験者の場合、経験者よりもかなり不利になります。
調剤薬局事務の仕事の性質上、ある程度の知識や仕事のやり方がわかっている経験者のほうが即戦力となってくれるからです。

そのため、調剤薬局事務未経験者は面接での評価や志望動機といった面で勝負するしかありません。

本記事では、調剤薬局事務の志望動機について、履歴書・面接対策でのポイントをまとめていきます。
また、未経験の場合に採用されやすくなるための注意点について触れておきます。

以下のような人の参考になれば幸いです。

・未経験だけど調剤薬局事務の仕事がしたい

・調剤薬局事務の求人に応募したいけれど、うまく志望動機がまとまらない

・調剤薬局事務の面接で志望動機を聞かれた時の答えに自信がない



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志望動機「だけ」で未経験から調剤薬局事務にはなれません【大前提】


地域や時期にもよりますが、調剤薬局事務の仕事は人気があって、競争倍率は高くなります。
そして、冒頭でも書いた通り、未経験から調剤薬局事務に採用されるのは簡単ではありません。

ぶっちゃけ、1人の求人枠に複数の調剤薬局事務経験者が応募していたら、未経験・無資格の人が採用される可能性は絶望的に低いものになってしまうでしょう。

いくら素晴らしい志望動機があっても、やはり「即戦力」になってくれる人材には勝てませんから。
特に規模の小さい個人薬局では、1人の従業員の能力は非常に重要です。

大前提として、志望動機「だけ」で、未経験から調剤薬局事務になるのは不可能だと理解してください。

ただし、下記のようなケースでは、未経験から調剤薬局事務になるチャンスとなります。
そのときに、「ウケの良い」志望動機があれば、チャンスをつかめる可能性が高まるでしょう。

・複数の調剤薬局事務を採用する場合

・たまたま調剤薬局事務未経験者の応募者ばかりだった

・調剤薬局事務経験者の応募があったが、人物的に問題があった

・あえて未経験者を雇用して、採用後に教育するつもりで募集していた

調剤薬局事務の仕事と、求められている役割から志望動機を逆算する


調剤薬局事務の仕事に応募する未経験者として「ウケの良い」志望動機とは何か?

それはずばり、調剤薬局事務の仕事と、(経営者から)求められている役割にマッチした志望動機です。
まーこれは、調剤薬局事務の志望動機に限ったことではありませんがね。

極端な話、孤独な夜間の警備員のアルバイトの志望動機が、「人とのコミュニケーションが好きだから」だったらおかしいですよね。

全然マッチしてないし、「こいつ仕事内容わかってねえな?!」ってなります。

だから、調剤薬局事務の仕事と、求められている役割から逆算した、志望動機を書きましょう。

調剤薬局事務に求められている役割とは、具体的にはこんな感じ。

・調剤報酬の算定を始めとした事務作業が正確にできる

・煩雑な薬局経営の雑務をてきぱきとこなしてくれる

・薬剤師の負担軽減のために、補佐的な役割を快く、献身的にやってくれる

・患者とのコミュニケーションを適切に(必要以上でも、以下でもなく)取ってくれる

これらをもとに、調剤薬局事務の志望動機として書くべきこと、書くべきでないことを考えていきます。


調剤薬局事務の志望動機で書くべきこと


前項での「調剤薬局事務に求められている役割」をもとに、志望動機として書くべきことを整理していきます。

志望動機といっても、単に「調剤薬局事務を志望した理由」を正直に、延々と書いても意味がありません。

当たり前ですが、これまでの自分の経験、職歴が「調剤薬局事務員として役に立つこと」を志望動機の中でアピールすることが大事です。

調剤薬局事務の経験者であれば、「過去の経験」=「調剤薬局事務員として役に立つこと」となりますが、未経験者だとどうするか?

ポイントとしては、別の仕事であってもその経験の中で、「調剤薬局事務に求められている役割」に役立つことを見つけて書くことです。

例えば、前述したように「煩雑な薬局経営の雑務をてきぱきとこなしてくれる」ことが調剤薬局事務に求められています。
これに対して、過去の仕事で「幅広い業務を一人で担ってきた経験」があれば活用できます。

具体的にはこんな感じ↓

「過去に〇〇職の▲▲担当をしたことがり、その際、幅広い業務を一人で担ってきた経験があります。その経験を通して、複数の雑務をてきぱきとこなす自信がつきました。このスキルを、雑務を含めた調剤薬局事務の仕事全般で活かせると思い・・・」

こういった志望動機があれば、面接官は「お、こいつは調剤薬局事務の業務も理解しているし、別業界でのスキルを使って活躍できそうだ」という印象を持つでしょう。

また、調剤薬局事務の志望動機で「患者の役に立ちたい」と書いているひとがいます。

ぶっちゃけこれはこれで素晴らしいことなのですが、現場で調剤薬局事務に求められるのは「患者の役に立つ」ことではなく「薬剤師の役に立つ」ことです。

下記のような表現があると、調剤薬局の役割をよく理解していることと、モチベーションが高いという印象を与えることができます。

「〇〇職で身に着けた、▲▲のスキルが薬剤師の先生方の業務の助けになると思い、志望いたしました。」

こんな感じ。


調剤薬局事務の志望動機で書くべきでないこと


逆に、調剤薬局事務の志望動機で「書くべきでないこと」あるいは「書いてもあまり意味のないこと」もあります。

ざっくり言うと、下記のようなものは志望動機として「書くべきではない」あるいは「書いても意味ない」ことです。

志望動機とは、単なる志望動機ではなく、採用担当者に対するアピールの手段です。
だから、意味のないことは書くのは避けましょう。

志望動機欄のスぺースの無駄あるいは、アピール機会の損失につながります。

ネガティブな内容は志望動機としては避ける


明らかなネガティブなことを志望動機に書く人は少ないかと思いますが、ついつい「調剤薬局事務は未経験なので、自信はないですがやってみます」とか「~は苦手ですが、頑張ります」といった表現です。

書いている本人は、頑張ることを示したいのかもしれません。

でも、採用側としては、確実に仕事をこなしてもらわなければならないわけですよね。
こういったフレーズが志望動機にある志願者は不安です。

はっきりいってマイナスです。

調剤薬局事務の仕事への過剰な期待は書かない


調剤薬局事務の仕事では、さまざまな経験ができますし、楽しい部分が沢山あります。

とはいえ、それらの「自分にとって有益になる側面」ばかりを強調した期待を志望動機にあまり書くべきではありません。
表現としては、ポジティブで聞こえはいいんですけどね。

なぜなら、雇用する側はあくまで「仕事をしてもらって、対価としての給与を支払う」つもりだからです。

お金だけでなく、自分の楽しみや都合ばかりを期待してもらっては困るわけですよ。

例えば、「調剤薬局事務の業務を通じて医薬品や医療のことに詳しくなりたいと思います」なんて書くひとがいます。
本人は勉強する気があるアピールのつもりかもしれません。

でも雇用主としては、調剤薬局事務には薬剤師のサポートができる最低限の知識をもってもらえば十分ですよね。

変に期待されても困ります。

また、「患者さんとのコミュニケーションを楽しみたいです」といったもの。
ぶっちゃけ、調剤薬局事務の仕事のうち、患者とのコミュニケーションはごく一部、大半地味な事務作業や調剤補助作業です。

コミュニケーション能力についてアピールしたいのなら、もっと別の表現のほうが好ましいでしょう。

ありきたりすぎる志望動機は書いても意味がない


ありきたりで、だれもが書くような志望動機はあまり印象がよくありません。
というか印象に残りません。

調剤薬局事務の求人が1件でたら、競争の激しい案件では5~60人もの応募があることがあります。
ここで「ありきたりな調剤薬局事務の志望動機」を書いたところで、未経験者が採用担当の目に留まることはないでしょう。

ありきたりな調剤薬局事務の志望動機とは、
「調剤薬局事務の仕事を通じで、医療に貢献したい」とか「患者・他人の役に立ちたい」といったものです。

ありきたりな志望動機、だれでも書いている志望動機というのは、そもそもじっくりと考えずに書いている印象をうけます。

本当にこういった動機があるとしても、もっと自信の志望動機を掘り下げて、独自の切り口で語るべきです。

どうしても医療や患者への貢献といった内容で書きたければ、地元の薬局などで「”自分が生まれ育った地域の”医療に貢献したい。」といった視点を定めたアピールをするなど、工夫しましょう。

調剤薬局事務に未経験から採用されるために。細かいポイント


何度か書いていますが、未経験から調剤薬局事務になるのは結構むずかしかったりします。

経験者の応募者がライバルとなれば競り勝つのは難しいし、案件によっては非常に倍率が高くなります。

そのため、少しでも選考で有利になり、調剤薬局事務に未経験から採用されるための細かいポイントについていくつか挙げておきます。

調剤薬局事務では清潔感と笑顔が重要


薬局含めた医療機関では清潔にしていないといけません。
従業員も同じ。

また、笑顔で健康的な印象を与える人のほうが医療機関では採用されやすいです。

薬剤師のことは「先生」と書く/呼ぶ


先生というと医師か学校の先生を想像しますよね。

薬剤師は医師ではありませんが、「先生」と呼ばれることがあります。
製薬企業の営業担当や、薬剤師同士で「先生」と呼び合っているのです。

あまり一般人から「先生」と呼ばれることはないでしょうから、調剤薬局事務に求人に応募した人が、自分たちを「先生」と呼ぶと印象に残るし、身内と認識してくれるでしょう。

薬局を褒める


たいていの薬局は、多くの患者に気持ちよく(処方箋をもって)訪れてほしいと、いろいろな工夫をしているものです。

内装にお金をかけて明るい、開放的な雰囲気にしたり。
スタッフの接遇教育に力をいれていたりと、さまざま。

こういった薬局の「工夫」に敏感に気づいて、ほめてみると印象がいいですよね。

志望動機としては「以前〇〇の件で、この薬局を利用したことがあります。▲▲のような気配りをされていてすてきだなと思いました。今回、そんなすてきな薬局のスタッフの一員として働けるチャンスがありましたので・・・」といった具合です。

未経験から何か仕事をしたことがあれば伝えておく


調剤薬局事務未経験で採用されるためには、同じように「未経験だった仕事でも、挑戦してうまくできた」ということおをアピールしましょう。

採用側は「未経験だけど大丈夫かな?」と不安になるものです。
「私は未経験の仕事でもできるよ」ということをしっかり話せば、安心させることができます。


調剤薬局事務や医療事務の資格のアピールは適度に


前述のように、いくら志望動機やうまくアピールできてもやはり調剤薬局事務の未経験者が、経験者を押しのけて採用されることは難しいです。

それは調剤薬局事務や医療事務の関連資格を持っていても同じ。

ただし、未経験者同士なら話は別です。
少しでも有利にするために、調剤薬局事務や医療事務の関連資格をもっているならきちんとアピールしましょう。

とはいえ、過剰にアピールするのは禁物。
「資格をもっているから有利」と過信してしまっているような印象を与えない程度に抑えましょう。

調剤薬局事務や医療事務の資格は、調剤薬局事務未経験の場合、採用でも実務でも有利になります。

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