薬学部はどこがいい?薬剤師になりたい!薬系大学を選ぶポイント4つ


薬剤師は身近で、今でも比較的人気のある職業です。
将来薬剤師になりたいから、大学は薬学部を目指したいと考えている人も多いでしょう。

日本には薬学部を設置した大学が数多くありますが、薬剤師を目指す人にとっての疑問は「どの大学の薬学部がいいのか」だと思います。

本記事では薬学部を目指すにあたり、大学(私立大学、国公立大学)どこがいいかを考えるためのポイントを整理しています。

薬学・薬剤師に興味のある高校生や、ご両親に向けて、薬学部の大学選びの参考になれば幸いです。









薬剤師を目指すなら、「大学はどこがいい?」の前に…

まず卒業後の希望進路が「薬剤師になりたい」、ということであれば薬学部の「6年間の薬剤師養成課程」に行く必要があります。

そのため、大学はどこがいいかを考える以前に、一番大切なのは「6年間の薬剤師養成課程」があるかどうかです。

多くの大学の薬学部では6年制の薬剤師養成課程と別に、4年制の薬学教育課程(生命薬学科とか動物生命科学科とか、各大学独自の名称で設定しています)を併設しています。

薬学部4年制課程にメリットはある!薬剤師免許なくてもディスるな!

重要な点として、この「4年制の薬学教育課程」では薬剤師免許は取得できません!(なぜならこの課程では、薬剤師国家試験の受験資格を得ることができないからです)。

「大学はどこがいい」かの前に、大前提として薬学部の「6年間の薬剤師養成課程」に進学するべきです。


薬学部はどこがいい?考えるべきポイントは4つ!

さて、大前提として薬剤師国家試験の受験資格を得られる「6年制の薬剤師養成課程」に進学するとして、考えるべきポイントは次の4つになります。

大学の入学難易度・偏差値

2018年の時点で薬学部を設置している日本の大学は、私立、国公立あわせて70校以上です。
たくさんの大学があるということは、それだけ選択肢があるということですので、「薬学部はどこがいいの?」と考え込んでしまいますね。

薬学部の場合、同じ6年制の薬剤師養成課程」であっても、その入学難易度が大きくばらついています。

偏差値でいえば下は約35から70近くまで非常に幅広くなっています。
これは同じ医療系の資格が取れる学部である、医学部や歯学部と異なる点です。

偏差値が低い大学でも薬剤師になれるの?と思うかもしれませんが、大丈夫です。

たとえ偏差値が低くても厚生労働省が要求するカリキュラムで運営していますので、単位を取得しさえすれば、国家試験の受験資格を得ることができます。

つまり、この点に関しては、
Q「薬学部はどこがいい?」
A「薬学部(6年制)でさえあれば、大学はどこでもいい」
となります。

進学希望者にとってのメリットとしては、あまり勉強が得意でなくても、入学難易度の低い大学を選べば薬剤師になるチャンスがあるということですね。
どうしても浪人なんて嫌だ!というひとにとっても、これはうれしいことです。






国家試験を受験して、合格することが必要

日本のどこでも良い、どんな条件でも良い、ということであれば、どこかの大学の薬学部には何とか入ることは、たいていの人にとっては可能です。

ただし、当然それだけでは薬剤師になれません。
6年分の授業、講義を受講して、単位を取得しないといけません。

その後、国家試験を受験して、合格することで晴れて、薬剤師になることができます。

薬剤師の国家試験は難しい?難易度は?落ち続けるとどうなる?

各大学ごとの国家試験合格率は、毎年厚生労働省によって公開されています。
これを見ると、たとえば2018年の結果では国公立大学で82~100%、私立大学では36~97%となっています。

「なるほど、じゃあ国家試験の合格率が高い大学に行けばいいんだね。」

これに対しては、半分正解、半分不正解です。

というのも、薬剤師になるには、超えるべきハードルは大きくは下記の2つです。

  • 単位を取得して国家試験受験資格を得る
  • 国家試験に合格する
しかし、各大学(特に私立大学)では、当然学生を集める必要があるため、国家試験の合格率を非常に気にしています。

そのため通常、私立大学の薬学部では、通常5年生または6年制の時点で、国家試験と同等またはそれ以上の難易度の模擬試験、卒業試験を実施し、それに合格した学生のみを卒業見込みとする仕組みを導入しています

受験資格を得たもの=確実に合格させるためです。
合格率を高く保つために、操作しているのです。
そのため、学校によっては留年率が50%を超える私立大学も存在しています。

薬学部しんどい?授業、勉強についていけない?じゃあこれ読め

この仕組みによって、学生が強制的に勉強させられるので良い面もあるのですが、高い学費の学校で、留年するとなるとかなり厳しいですよね。

一方で、国公立大学では、あまり国家試験の合格率を気にしない傾向があるため、それほど厳しい模擬試験や卒業試験を設けていないため、留年のリスクは少ないといえます。

「どうも、自分は追い込まれて、おしりを叩かれないと勉強できない」という人は私立の薬学部、「自分で勉強するし、国家試験落ちたら、とりあえず大学だけ卒業して家で勉強する(国家試験浪人)から大丈夫、留年したくない」という人は国公立のほうが気楽でいいでしょう。
自分はどっちのタイプかを考えて「どこがいいか?」を考えてください。






学費が大学によって大きく異なる

さて、もう一つ重要なことが学費です。
これはどの学部にも言えることですが、国公立大学と私立大学では大きく学費が異なります。
特に私立の場合、理系学部や、薬学部を含めた医療系学部では、実習費用等により高額な学費が必要になる傾向があります。

薬学部の学費高い!必要な親の年収は?お金がないと薬剤師になれないの?


薬学部の場合、私立では6年間の授業料が1000 ~ 1400万円かかります。
これに、必要なテキスト代や、国家試験の対策のための特別講義、模擬試験費用が加算されます。
こちらの記事(薬学部・薬剤師のコスパ:薬剤師になりたい?薬学部の就職先と年収を整理した。)でも書きましたが、薬剤師になった場合の給与を考えても、かなりの高額ですよね。

一方で、国公立の場合は6年間で400万円弱です。
各家庭の経済的状況や、アルバイトまたは奨学金で補う覚悟がどれくらいあるかで、「大学はどこがいいか?」を考えましょう。

当然、安くすむならそれに越したことはありませんが。
国公立大学の400万円弱と、私立の一番高額な1400万円では1000万円の差がありますし、私立の一番安い1000万と一番高額な1400万円でも、400万円もの差があります。

差額で、相当良い車が買えますよ。

薬剤師以外の職業を目指しているか

ここまでは、薬剤師を目指している人を前提に話をしてきましたが、薬学部を卒業し、薬剤師免許を取得したものの、薬剤師以外の職についている人も大勢います。

多くは、製薬企業の研究職や臨床開発職、MRと呼ばれる専門的な知識を持った営業職に従事しています。

一般的には、民間の製薬企業でこれらの職につくと、給与がいい、福利厚生がいいなどの金銭的なメリットがあります。

もしも、これらの薬剤師以外を目指しているなら国公立大学の薬学部を志願したほうがよいでしょう。
というのも、製薬企業に就職する際に、大学時代の研究歴がある程度求められるからです。

私立大学の薬学部(特に新設の薬学部)では、前述のように、薬剤師の国家試験合格に重きをおいた教育をしています。
そのため、研究活動が最小限しかできないカリキュラムになっています。
製薬企業に就職したいのであれば、国公立大学の薬学部のほうが有利なことが多いのです。






まとめ:4つのポイントをおさえると「薬学部はどこがいいか?」見えてくる

以上、70以上ある薬学部のなかでどこがいいか?を考えるポイントを記載しました。

  • 自分の学力がどれくらいか?
  • 国家試験の受験勉強のスタイルはどちらが自分にあっているか(私立型と国公立型)
  • 家庭の経済的事情
  • 卒業後の進路

をよく考えて選択するようにしてください。

本記事が、お役にたてれば幸いです。



最後まで読んでくださってありがとうございました。


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