薬剤師の国家試験は難しい?難易度は?落ち続けるとどうなる?


薬学部の学生は、文系学部や、工学部の学生なんかと比べてよく勉強します。

理由は、卒業時に薬剤師の国家試験が控えているからです。

せっかく6年制の薬学部を卒業したのに、国家試験に落ちてしますと薬剤師になれませんし、格好つきませんよね。

この薬剤師国家試験ですが、結構難しいです。

合格率はそれほど低くはありませんが、きちんとポイントを踏まえた、試験対策の勉強をしないと落ちます。

人によっては、何度も何度も、落ち続けることになります。

本記事では、薬剤師国家試験の難易度について、また、もし落ちてしまうと、さらに落ち続けるとどうなるか、について解説しています。

薬剤師国家試験は難しいのか


薬学部の薬剤師養成課程を卒業(卒業見込み)すると、毎年2月下旬~3月上旬に実施される薬剤師国家試験を受験することができます。

これに向けて、薬学生は卒業論文提出後も、図書館や自宅でひたすら国家試験対策の問題集を解くことになります。

他学部は卒業論文さえ提出すれば、新社会人になるまで旅行にいったり、宴会したりして開放的になれるですが、薬学生はそうはいきません。

薬剤師国家試験は難しいのか?という点については、「難しい」「簡単だ」という意見どちらもありますが、個人的には「難しい」と思います。

なぜなら、きちんと試験内容にあわせた対策を、ある程度時間をかけて行わないと決して合格しないからです。

とりあえず大学の単位だけとって、いわゆる「試験対策」をしないと、普通の人は試験におちてしまいます(一部の優秀なひとは除く。)

逆にいうと、試験対策として、過去問題や、薬剤師予備校が作った対策問題集をしっかりやりこめば、そう何度も落ち続けることはないレベルです。


薬剤師国家試験の難易度は毎年異なる


毎年、試験の合格者数、合格率が全体および大学ごとに、厚生労働省から発表されています。

これを見ると、薬学部6年制課程のスタート以降の合格率は60~90%近くで推移しており、年度によってばらつきがあることがわかります。

参考:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000157906.pdf 試験回次別合格者数の推移 平成29年3月28日厚生労働省医薬・生活衛生局

薬剤師国家試験の問題作成は人間が行うので、難易度の高い年と低い年があるのです。

今後、薬剤師の数が飽和してくると、難易度を意図的に上げて合格者数を制限する、なんてこともあるのかもしれませんね。

でも、いまのところ運悪く落ちてしまっても、そのうち難易度の低い年にあたるはずなので「落ち続ける」なんてことはないはず。

薬剤師国家試験に落ちた!どうなるの?


それなりに難易度が高いとはいえ、きちんと6年間勉強して、試験対策も行えば、薬剤師国家試験はそうそう落ちるものではありません。

でも、もし落ちたらどうなるの?就職先はどうなるの?という不安にかられている人もいますよね。

合格発表は3月末なので、落ちたら、薬剤師として新社会人になる寸前でストップかけられてしまいます。

それぞれの内定、進路先ごとに説明していきます。


病院の薬剤部や公務員に内定が出ていた場合

薬剤師(取得見込み)として、病院の薬剤部に内定していたり、公務員試験に合格していた場合どうなるでしょう。

この場合、ほぼ確実に内定取り消しとなります。

薬剤師になることを前提として、薬剤師しかできない業務をやってくれる人材が欲しいわけですから仕方ありません。

これらの進路が決まっている人は、意地でも1発合格しなければなりません。

調剤薬局やドラッグストアに内定が出ていた場合

この場合も、薬剤師として内定を出していたので、国家試験に落ちた場合は内定取り消しになる可能性はあります。

ただし、一部の調剤薬局やドラッグストアでは、国家試験に落ちた場合も、次年度に内定をスライドさせ、調剤補助のアルバイトとして1年間雇用してくれることがあります

1年に合格したら、予定通り薬剤師として入社することになります。

人手が欲しい採用側にとっても、学生にとってもありがたい仕組みですね。

ただし、2回も3回も続けて国家試験に落ちると、さすがに居ずらくなりますが。

製薬企業に内定が出ていた場合

卒業後に製薬企業のMR,研究職や開発職に内定が出ていた場合、国家試験の合否にかかわらず入社できます。

これらの職種では薬剤師の資格が業務に必須ではないからです。

工学部や理学部の学生も、入社してきますからね。

ただし、入社後は社会人1年目としてそれなりに忙しい日々を送ることになります。

再度、薬剤師国家試験の勉強をして、合格することができるか?

それまでモチベーションを保てるか?は人によってことなります。

薬剤師免許がなくても、仕事して、忙しくて、給料ももらえてーって状態だと、「国家試験もういっか、やーめた!」って考える人も結構いるようですね。

大学院に進学が決まっていた場合

薬学部の6年制課程を卒業後、博士課程(4年)に進学予定だった場合、予定通り進学できます。

研究室で研究して、1年後に後輩と一緒に国家試験を受験することができます。

担当教授の考え方にもよりますが、試験前の2~3か月くらい、試験勉強に集中させてくれる場合もあります。

1度や2度試験に落ちても実質ノーダメージです。

気楽にいきましょう。

ただし、大学院在学中に、「薬剤師」としての実務実習が必須であれば、それまでに国家試験に合格しておく必要があります。

薬剤師国家試験に落ち続ける人達


数年にわたり、薬剤師国家試験に落ち続けたる人は実際にいます。

私の知り合いでも2人ほど、落ち続ける経験をした人がいます。

一人は、1年留年したのち、2年連続で国家試験に落ち続けました。

1度落ちるとモチベーションが落ちるし、どこを勉強したらいいかわからなくなるそうです。

結局、工学部出身者と同じ「化学枠」の公務員試験を受けて、地方公務員になりました。
もう薬剤師資格に未練はないそうです。

もう一人は、7年連続で国家試験に落ち続ける経験をした後、8年目にしてついに合格しました。

こちらも、1年目に落ちるとモチベーションの低下と、だらだら、ずるずると勉強してしまうといっていました。

あきらめずに何度もトライして、最終的には合格できたので素晴らしいことですが、8年って長いですよね。

薬剤師として勤務するときには30歳を超えていました。

薬学部を卒業してさえいれば、何度落ちても、たとえ落ち続けても、受験資格は失わない点はありがたいです。

でも現役薬学生は、薬剤師国家試験で浪人すると、やる気が低下して合格が難しくなる点に注意してほしいです。

できれば1発合格を!

では。



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