薬学部30代、40代での再受験はありなの?30歳過ぎて薬剤師を目指す

30代、40代になってから薬学部や医学部を受験(再受験)したいと考える人がいます。

30歳を過ぎて医療系の仕事につきたい!と、改めて考えるケースや、高校生の時に深く進路を考えていなかった、高校生の時に学力が足りなくてあきらめた人など様々です。

勉強したい、やりたいことにチャレンジしたいということは非常に素晴らしいことだと思います。

特に薬学部の場合は、(大学をえらばなければ)入試合格に必要な学力的なハードルが医学部よりもぐんと下がります。

また、30代、40代であれば社会を知った経験豊富な人材であるため、医療現場にとってはとても貴重な存在の薬剤師となることができます。

実際、30歳過ぎて薬剤師を目指した人はたくさんいます。

一方で、すでに家庭や、仕事を持っているケースがあるため、大学を受験、就学となると経済的、社会的な面からなかなか踏み出せないことが多くなります。

本記事では、30代、40代になってから薬学部を受験(再受験)し、薬剤師を目指そうか迷っているひとのために考えるポイントを整理しています。








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30代、40代で薬学部再受験、入学は可能

30代、40代から薬学部を再受験するためにはまず、大学受験に合格しなければなりません。
当然、最低学歴は高卒または、大検(大学入学資格検定)に合格した、「大学受験」の有資格者である必要があります。

中卒では不可能です。

薬剤師になるには高卒では無理:ユーキャンでとれる薬剤師に近い資格

また、薬学部は理系学部のなかでも、人気があり比較的難易度が高い学部です。
そのため、合格するためには、それなりの学力が必要ということです。

30代、40代で受験(または再受験)を目指すのであれば、家庭や予備校で「大学受験」勉強に一定期間従事することになるでしょう(東大卒や京大卒の優秀なひとは勉強なしでも合格できるかもしれません)。

ただし、私立大学の薬学部の中には偏差値30台からでも狙えるところがありますので、大学を選ばないまたは、学力に自信がなければ難易度が低い大学に進学するのもありです。

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ちなみに、大学既卒者であれば、2年次以降への編入試験を実施している大学もあります。
狭き門ですが、すでに30代、40代となっている人にとっては、就学期間が1年でも2年でも短くなることはかなりメリットになりますので、検討してみる価値はあります。

30代、40代「薬学生」の問題点

理論上は、30代、40代で薬学部を受験(再受験)、入学することは十分可能です。
薬学部に限らず80歳代のおばあちゃんが大学を卒業した、なんて話も時々聞きますからね。

でも、30代、40代だと、若い10代、20代前半の学生と大きく環境が異なります。
しっかり勉強して、薬剤師になるためにはかなりの覚悟と努力が必要です。

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30代、40代「薬学生」の家庭環境

ごく普通の30代、40代だと、結婚して配偶者がいるひとも多いのではないでしょうか。
子供がまだ小さかったり、学生だったりすると親の手がかかります。
この時期に、大学に通うとなると、家族の理解(犠牲)やかなりうまい時間のやりくりが必要になります。
一方で独身で、家族がいなければ比較的この点は自由になりますが、友人との交友関係や趣味の時間は犠牲は避けられません。


30代、40代「薬学生」の就業環境

薬学部はとても勉強が忙しいです。
もし就学するなら、夜間や休日だけでは不可能と考えてください。

通常の学生と同じく、朝から夕方まで大学に拘束されますし、5年次には病院と調剤薬局での実務実習が控えています。

30代、40代だと、専業主婦(夫)でなければ仕事をしているケースがほとんどかと思いますが、これらの仕事は当然辞めることになります。

就業先に迷惑をかけたり、この間の収入が途絶えることを問題と考えるならば、30代、40代で薬学部を受験(再受験)して薬学生になるのは難しいと考えます。

普通の学生も、勉強についていくためにアルバイトを控えるくらいですから。

まー、現在ニートならば特に問題ないですが(学生になるので「ニート」の称号を失います)。







30代、40代「薬学生」の就学環境

よほど若く見えるなら別ですが、30代、40代の受験(再受験)が、普通の大学生に混じると「浮き」ます。
すぐばれるし、友達なんかまともにできません。

同じ世代の人が同じ学年にいる可能性もかなり低いので、孤独感が半端ないでしょう。

「孤独になれているから平気」というひとがいるでしょうが、実はこれは大きな問題になります。

薬学部は勉強が非常に忙しく、単位の取得や進級試験に合格することが容易ではありません。
学生はお互いノートを取り合ったり、過去問の情報をサークルの先輩から仕入れて連携しています。
同じ学年に友人がいないと、この情報が十分に回ってこない可能性があります。

30代、40代の受験(再受験)したならば、1年たりとも留年などしたくないですよね。

試験関連の情報をいかにして入手するか?はとても重要な課題になります。


薬学部に就学する際に必要な学費と時間

前述のように30代、40代で薬学部を受験(再受験)して就学するなら、時間は無駄にできませんし、仕事を辞める必要があるのでお金の問題からは逃れられません。

通常の学生と同じ一般入試を受けると、就学期間は6年間(留年なしの場合)になります。
お金は学費だけで国公立大学で6年間で400万円、私立だと6年間で1000~1400万円必要です。
決して安くはありませんし、30代、40代からスタートして6年間はかなり長いですよね。

このコストに対して、安いと考えるか、高いと考えるかが分かれ道です。

薬学部の学費高い!必要な親の年収は?お金がないと薬剤師になれないの?







30代、40代で再受験後、薬剤師になると何歳?

薬学部は6年制です、そして非常に留年率も高い。
さらに卒業後に薬剤師国家試験に合格しなければ薬剤師にはなれません。

仮にストレートで6年間で卒業し、薬剤師国家試験に合格した場合は、受験(再受験)から約6年で薬剤師になれます。
30~49歳で受験(再受験)なら36~54歳になっています。

1年留年+1年国家試験浪人をしたとしたら8年かかりますので、30~49歳でスタートして38~57歳になっています。

薬剤師の国家試験は難しい?難易度は?落ち続けるとどうなる?

30歳過ぎて薬剤師はトータルでメリットあるか

30歳過ぎて(30代、40代で)薬学部を受験(再受験)した場合、果たしてトータルでのメリットはあるでしょうか?

いくつかのケースにおける金銭的な面を考えてみます。
薬剤師になった後の人生が平均年収「600万円」になると仮定しています。


現在年収500万円、私立の薬学部

私立の薬学部であれば約「1200万円」の費用がかかります。
さらに薬剤師でない、今の年収が「500万円」だとすると…6年間では500×6=「3000万円」の収入を失います。

1200万円+3000万円=「4200万円」ですね。

これを、薬剤師になった残りの人生での年収増で補えるかどうかです。

薬剤師になった後の人生の平均が平均「600万円」と、今の年収「400万円」との差額は「100万円」です

4200万円÷100万円=42となりますので、30代、40代で薬学部を受験(再受験)して薬剤師になった後、42年以上勤務してプラスマイナスゼロになる計算です。

これでは採算はとれません。






現在年収300万円、私立の薬学部

次に今の年収が「300万円」だとすると…。

学生の間の6年間で300×6=「1800万円」の収入を失います。

費用合計は1200万円+1800万円=「3000万円」ですね。

薬剤師になった後の人生の平均が平均「600万円」と、今の年収「300万円」との差額は「300万円」ですから、3000万円÷300万円=10となります。

30代、40代で薬学部を受験(再受験)して薬剤師になった後、10年以上勤務してプラスマイナスゼロになる計算です。
これならトータルでプラスにすることもできます。

まとめ:薬学部30代、40代での再受験はあり?

ようやくしますと、30代、40代で薬学部の再受験、入学、薬剤師になるまでの道のりは極めて厳しいです。
すでに正社員のフルタイム就業者がトータルでメリットを出すには、30代前半であれば何とか…という感じです。
40代となるとかなり厳しいでしょう。
ただし、現在ニート、専業主婦(夫)などであれば、「薬剤師」という国家資格は魅力てきですね。
また、薬剤師ではなく、登録販売者の資格を目指すのもお勧めです。
これなら、大学に行かずともユーキャンなどの資格講座で取得できます。

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