評判のいい薬学部(関西編)おすすめの大学


現在、薬学部を設置している大学は日本国内に70程度あります。

そのうち20弱が国公立大学で、残りが私立大学ですね。

昔はもっと少なかったのですが、2000年以降に薬学部を新設する大学が増え、2025年ころには80ほどの大学が薬学部を設置している予定です。

単純に計算すると一つの県に1~2つの薬学部があるということになります。

ただし、関東や関西で、大都市圏には狭いエリアに複数の「薬学部を持つ大学」が存在しています。

受験する学生やそのご両親にとって選択肢が増えるのは良いことですね。

しかしその反面、「どの大学の薬学部が良いのかわからない」、「評判のいい薬学部の大学はどこだ?」といった、悩みが出てきますね。

この記事では、「評判のいい薬学部はどこ?」「どの大学が良いの?」といった疑問に対し、とくに関西地方の薬学部について、おすすめの薬学部はどこか、重視すべきポイントについて整理してまとめています。

関西近郊で、薬学部への進学を考えている方、必見です!



薬学部選びが難しい理由:評判のいい薬学部が分からない問題


薬学部への進学を検討している人の多くは、「評判のいい大学はどこなのか?」「どこの大学にいけばいいのか」ということに悩みます。

これは同じ理系の工学部や農学とはちょっと異なる事情があるのです。

まず、薬学部の場合、6年間勉強した後、薬剤師国家試験に合格しさえすれば、どの大学を出ていようと同じ「薬剤師」になれます。

その後、薬剤師として就職するのであれば、就職活動は楽勝。

どの大学も、ほぼ100%の就職率を誇っています。

他学部であれば、「就職率」「企業側の学歴フィルター」を気にしなくてはいけませんが、薬学部ではそうではないのです。

これは嬉しい反面、じゃあ何を基準に薬学部を選んだらいいの?ってことになってしまいます。

また、私立大学の場合、薬学部の学費は6年間で1000万円を超えます。

そのため、「高額な学費を払ったわりに、大学生活が不満だった」となりなくないため、どこの大学がいいか、評判のいいお勧めの大学はどこか?といったことに慎重になってしまうのです。

関西には薬学部がたくさん存在するぞ。このなかで評判がいい、おすすめはどこだ?


さて、本記事のメインテーマである関西の薬学部について、「評判のいい、おすすめの薬学部はどこか」ということについて書いていきます。

まず、関西には複数の薬学部が存在します。

国公立が2校、私立はなんと12校もあり、せまいエリアに集中して薬学部が設置されていることになります。

下に、6年分の学費と、おおよその偏差値を記載しています。

ちなみに、和歌山県立医科大学も現在薬学部の設置準備中です。

おそらく偏差値は、他の地方国公立大学と同程度の60前後くらいになると予想されます。


【国公立】

京都大学 学費約350万円 偏差値65前後 

大阪大学 学費約350万円 偏差値63前後 

和歌山県立医科大学 学費約350万円 偏差値(設置準備中) 

【私立】

立命館大学 学費約1390万円 偏差値55前後 

近畿大学 学費約1310万円 偏差値60前後 

京都薬科大学  学費約1130万円 偏差値55前後 

大阪薬科大学  学費約1120万円 偏差値55前後 

神戸薬科大学  学費約1120万円 偏差値52前後 

同志社女子大学 学費約1240万円 偏差値50前後 

摂南大学 学費約1190万円 偏差値47前後 

神戸学院大学 学費約1130万円 偏差値47前後 

武庫川女子大学 学費約1140万円 偏差値47前後 

兵庫医療大学 学費約1150万円 偏差値42前後 

大阪大谷大学 学費約1130万円 偏差値42前後 

姫路獨協大学 学費約1110万円 偏差値35前後 

かなりの数があるため、なかなか「評判のいい、おすすめの薬学部はどこか?」を決めるのは難しいですね。

でもはっきり言えるのは、京都大学、大阪大学(将来的には和歌山県立医科大学)の薬学部の3校は確実に、評判のいい、おおすすめの大学です!

なぜなら、下記4点のアドバンテージがあるからです。

・私立と比較してとびぬけて安い学費

・医学部を併設しているので臨床実習をはじめ、充実した教育が期待できる

・国公立大学であるため研究費も豊富で、研究者を目指す場合でも有利

・偏差値、入試難易度が高く、学生の質が高い

でも、国公立大学の薬学部なんて簡単に入れるもんじゃないですよね。

問題は、残りの関西私立12校の薬学部なら、「どこが評判がいいのか、どこがおすすめなのか?」です。


評判のいい薬学部とは?重視すべき「評判」のポイントは

12の私立大学薬学部で、どこが評判がいいか、ですがこれは結構いろいろな人の視点があるでしょう。

しかし、薬学部を選ぶ際には以下の5つのポイントをよく見極めないといけません。

薬学部6年分の学費

関西の薬学部12校を比較すると、6年間の学費は1100万円~1400万円とすこし幅があることがわかります。

高額な学費で金銭感覚がマヒしてしまいそうですが、1100万円と1400万円では差額が300万円もありますよね。

そこそこいい国産車が変えてしまいます。

同じ教育を受けて、同じ薬剤師になるのであれば学費は安いに越したことありません。
私立大学の薬学部間でも、学費の比較は大事ですね。

国家試験合格率と留年率

最終的に薬剤師になれなければ、薬学部に進学した意味は半減してしまいます。

各大学薬学部の国家試験合格率は大事な指標になります。

一般的に評判のいい薬学部では、国家試験合格率は高めですね。

ただし、私立大学では、国家試験合格率を引き上げるため、成績の悪い学生は留年させるという方針をとっているところが多いです。

しっかり勉強すること前提なら、国家試験合格率の高い大学のほうが、国家試験対策などのケアをしてもらえるのでプラスになるでしょう。

学生の質、偏差値

上述の薬学部の偏差値を見ると、約35~65とかなり広い範囲に及んでいることがわかりますよね。

これは、そのまま学生の質に直結します。

偏見ではありません。

偏差値35の大学と、偏差値65の大学の学生が、同じように勤勉で、同じような成績など残せるはずはありません。

評判のいい薬学部は、それなりの偏差をもっているはずです。

大学を選ぶ際には、自分のレベルにあったところはどこかを重視しましょう。

実際、薬学部では結構勉強が忙しく、気を抜くと留年したり単位をおとしてしまいます。

周りの友人、同級生である学生の質がわるいと、なかなか勉強しようというムードになりませんし、足を引っ張られてしまいますよね。

また、偏差値が低い大学ほど、大学側は国家試験対策を充実させる傾向にあります。

これは国家試験合格にはいいことですが、大学の勉強が、まるで受験勉強のような詰め込みで、つまらないものになってしまいます。

あまりに、偏差値の低い大学はおすすめできません。



研究力

薬学部は、薬剤師の養成を行うと同時に、薬学の基礎研究を行う場所です。

しかし、いくつかの私立大学では、国家試験対策を重視するばかりで、研究に予算や人員を割いていない場合があります。

将来的に、しっかり基礎的な薬学を理解した薬剤師になるには、研究にもある程度の力を注いでいることが大事です。

国家試験対策だけの、上っ面だけ、薄っぺらい薬剤師になんかなるもんんじゃないですよ。

大学(薬学部)の伝統、カラー

上記以外にも、大学の伝統やカラーは学生生活には大事ですね。

歴史のある大学だけど、息苦しい、なんてことになると学生生活つらいです。

新しいピカピカの校舎で6年間過ごしたいってひとは、そういう視点も大事でしょう。

評判のいい薬学部(関西編)おすすめの大学はこれ!

ここまで書いた点を踏まえると、関西エリアでの「評判のいい、おおすすめの薬学部」が見えてきます。

1校に絞って、これだ!というのは難しのですが、各タイプ、「何の評判」を重視するかに応じて、いくつかあげていきます。

学費の「評判」を重視するなら

単純に、学費をなるべく安く抑えたいということであれば、明確ですね。

私立大学薬学部の中でも比較的学費が安いと評判なのは、6年間の学費が1100万円台のうち大阪薬科大学、神戸薬科大学、姫路獨協大学あたりです。

特に、神戸薬科大学は交通アクセスが非常にいいため、遠方からの通学も可能です。
実家から通学して費用をおさえることもできます。

学費の「評判」を重視するなら神戸薬科大学です!

国家試験の合格率や学生の質を重視するなら

国家試験の合格率は大抵の大学では80~90%程が普通ですね。

90%超えると国家試験合格率の観点からの評判はかなりいいです。

平成31年3月の国家試験合格率を見てみると90%を超えているのは京都薬科大学のみです。

大阪大谷大学と姫路獨協大学は50%を下回っていました。

また概して、それなりの偏差値になっている大学では、学生の質も高く、そこそこ真面目で勤勉、大学側も無理に留年をさせる必要はありませんよね。

そのあたりを考えると、京都薬科大学はかなりおすすめ、評判がいい、無難なところではないでしょうか。

大学の研究力の評判がいい薬学部は?

大学が、薬剤師国家試験対策だけではなく、研究教育も実施しているかどうかは、各大学や学術論文データベースで公表されている、発表論文を見ればわかりますね。

また、私も仕事柄、学会に参加するのですが、研究をしっかりやっている私立大学薬学部はちゃんと学生が研究発表を行っています。

そのあたりから考えると、関西エリアで、研究力について評判がいい大学は、京都薬科大学です。

PubMedや大学HPを見てみると、明らかに発表論文数多いです。

歴史の長い大学であるため、大阪大学薬学部や京都大学薬学部からの教員の異動、共同研究を行っており、レベルの高い教員がそろっているのも特徴です。



おしゃれでキレいな大学として評判がいいのは?

ここまで結構、堅苦しい話でしたね。

最後は、校舎や施設がきれいでおしゃれ、きらきらした大学生活を送りたいという人に「評判がいい」薬学部です。

これについては確実に神戸学院大学薬学部がおすすめです!
  • ポートアイランド内の、おしゃれでレンガ造りのぴかぴかの校舎。
  • 構内にある食堂「ジョリポー」は島内のポートピアホテルのレストランがプロデュースする超おしゃれなイタリアンレストラン。
  • 三宮までポートライナーで約10分。
おしゃれで楽しい、充実した学生生活をおくるなら、だんぜん神戸学院大学薬学部です。
間違いなし。

評判のいい薬学部(関西編)おすすめの大学:まとめ

参考になりましたでしょうか。

学力があるなら国公立大学の京都大学か大阪大学がおすすめで、評判もいいです。
これは確実。

残りの私立大学薬学部ですが、
  • 学費・コストの評判なら神戸学院大学。
  • 薬剤師国家試験や学生の質の評判がいいのは京都薬科大学。
  • 研究力の評判がいいのは京都薬科大学。
  • おしゃれでキラキラした大学としての評判がいいのは神戸学院大学。
と、なりました!

関西エリアでの薬学部(特に私立)選びで悩んでいる人はぜひ。
では。

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