新人を辞めさせる人の心理と取扱説明書

新人を辞めさせる人

職場で新人を辞めさせる人って時々います。

典型的な例としては、新卒や中途で、新しくやってきた人に対して必要以上に厳しく接したり、過度にマウントを取って指導したり、職場に居づらくして、辞めさせるのです(辞めるように仕向ける)。

新人は企業の平の正社員の場合もあれば、管理職の場合やアルバイトのケースもありませす。

新人を辞めさせる人の立場も正社員やパート問いませんが、職歴の長い、ベテランの経験者であることが多いです。

もちろん、新人に必要な指導をした結果、適応できずに辞めてしまう場合は当然あり、それは仕方の無いことかと思います。

一方で、度を超えた「新人を辞めさせる人」も一定数いまして。

組織としては、せっかく採用した新人が、すぐに辞めてしまい定着しないことはリスクであり、費やしたコストの無駄でしかありません。

慢性的に人手が不足している職場であればなおさらですよね。

そこで今回は「新人を辞めさせる人」に着目しつつ、下記のポイントについて整理、解説していきます。

・職場で「新人を辞めさせる人」がいることの問題点

・「新人を辞めさせる人」の特徴

・「新人を辞めさせる人」の心理とその理由

・職場にいる「新人を辞めさせる人」の取扱説明書



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新人を辞めさせる人の存在


冒頭でも書きましたが、時々「新人を辞めさせる人」というのが存在する職場があります。

まー、いわゆる「新人いびり」のようなものでして、よく聞く例としては、下記のようなものがあります。

・新人の教育と称して、必要以上に干渉、ミスの指摘や叱責をする

・新人の失敗や能力不足を、周囲や上司に過剰に吹き込んで評判を落とす

・新人の仕事を奪う、仕事をさせないような態度をとる

・新人の仕事っぷりについて、ことあるごとに本人にダメ出しする

・同僚たちの輪に新人を入れず、「よそ者」扱いをする

こういった人は、周囲から「新人を辞めさせる人」と認識されて、ある程度、問題視されているものの、異動やクビになるような決定的なものとは認識されていないケースが大半です。

そのため、組織としての対応はなされず、放任・放置されてしまいがち。

しかし、その結果「新人を辞めさせる人」として機能し続けるため、せっかく職場に入った新人たちは辞めていってしまいます。

新人がすぐに辞めてしまう=職場に新人を辞めさせる人がいることの問題点


「新人を辞めさせる人」がいる、すなわち新人がすぐに辞めてしまう(辞めさせられてしまう)職場は、どういった問題があるでしょうか。

新人がすぐ辞めてしまうなら、別の人をまた雇えばいいじゃないか、と考える人がいるかもしれませんが、そういうわけにも行きません。

新人を採用するのはコストがかかる


新入社員か中途採用か、あるいはどういった媒体で人材を募集、採用するかにもよりますが、通常、転職エージェントなどを介して中途人材を採用するためには、かなりのコストがかかります。

ポジションによりますが採用が決まった時点で、企業はエージェントへ、想定年収の50%超を支払うのが通常ですし、新人の受け入れのために、備品の準備が必要だし、人事部門や配属先で人的なリソースが必要になりますよね。

もっと言うと、採用面接をするために管理職や役員が時間を割くわけで、時給換算すると馬鹿になりません。

人間を一人募集して(探して)、評価し、採用し、受け入れる、というプロセスにはかなりの費用がかかるのです。

それに、知名度もある大手企業であれば別ですが、中小企業や知名度の低い企業の場合、人材の確保自体がそもそも容易ではありません。

新人を辞めさせること人は組織に損害を与えている


というわけで、せっかく採用した新人がすぐ辞めさせられてしまうのは損失でしかなく・・・。

ぶっちゃけ新人がすぐ辞めてしまうくらいなら、はじめからリクルートしないほうがコスト的には遥かにお得なんです。

とはいえ、人手が足りない職場は、ビジネス活動が縮小しない限りは、いつか必ず立ち行かなくなってしまいますから、採用を止めるわけにも行かないのです。

組織の意図に反して「新人を辞めさせる人」というのは、組織に損害を与えるものですし、そういった人が存在することは、思っている以上に大きなリスクとなります。 


新人を辞めさせる人の特徴


「新人を辞めさせる人」とはどういった人たちなのか?

単に意地悪だとか、性格に問題ありといった理由も要因の一つではあるかもしれませんが、「新人を辞めさせる人」としての立場、地位を確立しつつ、君臨し続けることは簡単ではありませんし、誰にでもできることではありません。

「新人を辞めさせる人」は下記のような特徴、性質を持った人たちであることが多いですね。

・仕事ができる(あるいはそこそこできる)

・勤続年数が長い

・あまり出世していない

・上司を味方につけるのがうまい

・おしゃべり

・発言力がある

・同僚に対して偉そう(お局、兄貴)

・後輩の面倒見は良い方


勤続年数が長く、その職場での仕事のやり方をある程度知っている人が、仕事のやり方に嫌味を言ったり、必要以上に厳しく指導した結果、新人を辞めさせる・・・というパターンが多いです。

あまり出世していないものの、目上の人に物怖じせず発言するため、職場では上司を味方につけるのがうまかったり、上司が気を使っていたりします。

一見、おしゃべりで、面倒見の良い印象がありますが、同僚に対してマウントを取る、お局的、兄貴分のようなタイプで、自分の思うような仕事っぷりや態度をとる後輩のことは可愛がります。

新人を辞めさせる人の心理、理由


新人を辞めさせる人(全員ではないですが)というのは、前述のような特徴、行動パターンを取ることがお多いです。

こういった「新人を辞めさせる人」の心理、理由は以下のように、「自身のなさの裏返し」「自分を守るため」だったりします。

・職場での自分の存在価値を確保したい

・いまの職場での地位を脅かされたくない

つまり、

「新人が仕事で使えない(=自分は仕事ができる)」

「新人が育たないので仕事が忙しい(=自分がいないと仕事が回らない)」

「使えない新人の教育が大変(=難しい人材育成を自分が担っている)」

「新人がすぐ辞める、忍耐がない(=自分は厳しい環境で仕事を覚え、成長してきた)」

といった具合に、「自分はできる」ということを周りにアピールしたり、自分の酔っているのです。

また、年中、そうしていないと不安になってしまうような、小心者だったりします。

なかには、仕事ができない新人を辞めさせたことを、自分の武勇伝のように語ることも。


新人を辞めさせる人の取扱説明書


このような、新人を辞めさせる人を、職場において上司、同僚はどのように扱えば良いのでしょうか。

「新人を辞めさせる人=悪い人」なので、そいつを辞めさせたらいい!と考える人も多いかと思います。

確かにそれも一つの解決策ですし、そうしなければならないほど職場の雰囲気や本人のマインドに問題がある場合もあるでしょう。

一方で、新人がどんどん辞めていく職場では、人手不足が深刻なわけで、当の「新人を辞めさせる人」さえも貴重な戦力であることもあります。

それに、「新人を辞めさせる人」というのは、上で書いたように、ある程度職場での経験が豊富で、他人を指導するための基本的な知識は持ち合わせている人が大半です。

んで、上司とのパイプもしっかり持っていたり、コミュニケーション能力もそれなりで。

要は「自分の地位を守るために新人を貶める」といった精神的な未熟さがあったり、新人教育の重要性や、せっかく入った新人が辞めることのリスクを理解していないというのが根本的な原因だったりします。

なので「できない新人を一人前に育て上げる」ことで、組織への貢献になるし、自分の価値を高めることにつながることを理解してもらえば、意外と、新人教育に本気で取り組んでくれたりするものです。

「新人を辞めさせる人」を「新人を育てる人」へ


結局、このような自分の居場所を確保するために「新人を辞めさせる人」は、自信が無いわけですから、何かをしたときに褒められたり、何をしたら存在感を高められるかを理解すれば、その行動をすすんでやるようになります。

「〇〇さんが粘り強く新人を育ててくれると、助かる」

「はじめは仕事ができない新人を、〇〇さんは根気よく育てられるからすごいね」

「〇〇さんなら、新人が辞めない程度に上手に指導できると思う」

こういったことを、上司や同僚ががしっかりと言葉で伝えることで、本人の意識を変えることができます。

「新人を辞めさせることで、組織内での自分の居場所を守る」という思考から「新人を教育して育て上げることで、組織内での自分の居場所を確保する」という思考に変えていくのです。


新人を辞めさせる人の心理と取扱説明書【まとめ】


以上、新人を辞めさせる人の存在とその弊害に就いて整理しつつ、そういった人の心理や理由、さらには職場での取扱い方法について書いてまとめておきました。

せっかく入った新人を辞めさせる人というのは、どこの職場でも存在する(あるいは発生しうる)問題です。

一方で、採用の形態やタイミングにもよりますが、企業が人を募集・採用し、入社させるのには多大なコストが先行投資として必要になりますし、

人的な新陳代謝や補充がうまく行かず、職場が慢性的な人手不足となれば、それだけ仕事が回らないので、はっきりいって、新人が続かない、すぐ辞める職場には、まともな未来はありません。

なので、「新人を辞めさせる人」というのは、会社に損害を与える非常に厄介な存在。

当の「新人を辞めさせる人」は、自分の地位や職場での存在価値を守るために、仕事がまだできない新人を貶めるような行動をとるわけで、困ったものです。

新人ができないことを強調することで、裏返しとして「自分はできる」ということを周りにアピールしたいという、小心者だったりします。

こういった人は職場においてマイナスな影響を与えていることは明らかですよね。

とはいえ、この「新人を辞めさせる人」を辞めさせることができるかというと、そもそも人手が不足していたり、それなりの経験がある人材で辞めてもらっては困る・・・という状況もよくあります。

上司や周囲の働きかけによって、「新人を辞めさせることで、組織内での自分の居場所を守る」という思考から「新人を教育して育て上げることで、組織内での自分の居場所を確保する」という思考に切り替えていくのがベストかもしれません。

まー、とはいえ、あまりに度がすぎる、組織にとって許容できないほどの損害を与える、といったレベルまで状況が悪化しているのであれば、当の「新人を辞めさせる人」には職場を去ってもらう、という選択肢も考慮する必要がでてきますけどね。

それじゃあ今回はこれ位にしておきます。

では。



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