薬学部の勉強内容で意外なもの5つ!本当に薬剤師に必要なの?


薬学部といえば、薬剤師ですよね!

特に2006年に、薬学部が6年制となってからは「薬剤師になりたいから、薬学部に行きます」という人が大半だと思います。

ある意味、目的意識がはっきりしていますね。

んじゃあ、薬学部の勉強内容はどんなことするの?って話なんです。




まー、薬学部だから、当然「薬」に関することを勉強しますよ。

あとは、薬は化学物質だし、薬を飲む人間は生物ですよね。
だから化学と、生物学のようなことは勉強内容として当然入ってきます。
そして、薬剤師として働くための法律や、病院、医療の仕組みなんかも学びます。

ふむふむ、納得ですよね。

でも、実は「え?これって薬学部の勉強内容で必要なの?」という内容もあるんです。

そこで本記事では、
「薬剤師になるのに、なんでこんな知識を勉強しないといけないの?」
「薬学部って、こんな内容もやらないといけないの?」
「薬剤師って普段こんなことしないでしょ?」

と言いたくなる、意外な勉強内容(科目)について、紹介しています。





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薬学部の勉強内容は「基本的には」薬剤師に関連するもの

初めに軽く触れておくと、薬学部で勉強する内容は大きく分けて3つです。

  1. 講義
  2. 実務実習(病院、薬局)
  3. 特別実習

1.講義はまーわかりますよね。

座って教科書開いて、先生の授業を聞いて、定期テストに合格するやつです。
薬学部では主に薬の適正使用や、副作用に関することを学びます。

なぜ薬が効くのかとか、薬が体内にどうやって入るのか、体内に入ったあとどうなるのか?といった勉強内容が中心です。

1年次や2年次は、それらを理解するための基礎知識として、有機化学や生物学、分析化学なんかを学びます。
これらの内容のほとんどは、国家試験でも出題される重要な講義で、薬剤師になるための勉強内容として違和感はありません。

2.実務実習(病院、薬局)は、実際に薬局や病院に出向き、薬剤師に現場で実務をおそわりながら勉強する内容です。
どの大学の薬学部でも必修です。

お給料は出ませんが、まさに、薬剤師としての仕事内容を学ぶことができ、薬学部で勉強するべき内容の中核をなしているといっていいでしょう。

3. 特別実習は、大学の各研究室(ゼミ)に所属して、教員や大学院生の下で実験をしてレポート(=卒業論文)を作成します。

薬剤師は実験なんかしないでしょ?
なんでこんな内容が必要なの?と思いますよね。

確かに薬剤師として勤務しながら、実験室での研究活動をしているひとはごくわずかです。
ごく一部の大学病院で、薬剤部にある程度予算がついていて、地下に実験室を持っていたいするくらいです。

これについては、私の時代もブーブー不満を言っているひともいましたが、一応講義で学んだ基礎的な知識を応用する実習という位置づけと理解できなくもないですよね。

薬学部の勉強内容で意外なもの5つを紹介!

実際の薬学部の勉強内容は、薬剤師としての業務に必要なもの、関連のあるものが大半です。
ただし、一部の講義では「これって薬学部で勉強する内容なの?意外~!?」と、入学してから知るものもあります。
ここでは厳選した「薬学部の勉強内容で意外なもの5つ」を紹介していきます。

薬学部の勉強内容で意外なもの1: 食品栄養科学

薬学部では、薬だけではなく、食品・栄養に関することを学ぶ講義があります。

具体的には、生物(人間)に必須の栄養素の話や、栄養素がどうやって人体にとりこまれるかといった生化学的な内容です。

そして、食品衛生に関する法律や、代表的は食中毒とその原因微生物について勉強します。

薬剤師に必要な勉強内容なの?と思うかもしれませんが、本来、「薬」と「食物」は同じもの(医食同源)という考え方があり、学問としてはかなり近しいものです。



薬学部の勉強内容で意外なもの2: 香粧品(化粧品)科学

薬学部では化粧品に関することも学びます。
具体的な勉強内容としては、化粧品製造に使用される技術や、化粧品を規制する法律について学ぶことになります。

メイク用やスキンケア用の化粧品ってありますよね。
あれって、じつは、医薬品の軟膏やクリーム剤とほとんど同じ方法で製造します。
医薬品として、(病気を治す)有効な成分が入っているか、いないかの違いだけなんです。

薬剤師の仕事は、化粧品を売ることではありません。
しかし、ここでは化粧品と医薬品の違いを勉強、理解することが主な目的になります。

また、薬学部を卒業後、化粧品会社に就職する人もいます(私の友人も某大手化粧品メーカーの開発部門で働いています)。




薬学部の勉強内容で意外なもの3: 放射科学

医師や、放射線技師は放射線、放射能に関する勉強をしますが、これは薬学部でも行われます。
別に、原子力発電所の技術者になるわけではありません。

実は一部の特殊な医薬品や、画像診断を行うために投与する診断用医薬品は、放射性物質を含んでいる者があるのです。

原発の事故で、放射性物質や、放射能に怖いイメージをもつひともいますが、医薬品として使用するりょうは、ごく微量なので、問題ありません。

薬剤師の仕事は、医薬品の管理と適正使用です。
そのため当然、これら「放射性物質を含んだ医薬品」の取り扱いや、原理について学ぶ必要がある、ということなんです。

原発事故で、ワーワー日本中が騒いでいるときも、全国の薬剤師は「ふむふむ、講義でならったあのことか」ってニュースを聞いていたことでしょう。



薬学部の勉強内容で意外なもの4: 疫学

疫学というものがあります。
基本は医学部で学ぶもので、例えば何かの病気について、集団を見たときの発生状況をしらべることで、要因や予防法をしらべる手法です。

たとえば、食中毒が発生しているとある地域の集団を観察して、
「食中毒の発生頻度が、手を洗う習慣がない地域では高く、手を洗う習慣がある地域では著しく低い」という知見がえらたとします。

すると、予防法は「手を洗う」、要因は「手を洗うことで除去される何か(=接触感染する病原菌か、何らかの毒素)」ということになります。

こういう、薬と関係ない内容だって勉強します。




薬学部の勉強内容で意外なもの5: 環境科学

さらに、薬学部では、大気汚染や、河川の汚染、過去に発生した公害病について学びます。
地球温暖化や、温室効果ガスなど。
ざっくりと「人間の健康にかかわる環境科学」も薬学部で勉強する内容の一つです。

当然、薬剤師の業務で、直接この知識を使う機会はかなり限定的ですが。

薬学部の勉強内容で意外なもの 番外編: 薬学英語

薬学部の勉強内容で意外なもの5つといっておきながら、番外編が「薬学英語」です。
そう。
英語です。
どの分野でもそうですが、国際的に権威のある、最新の研究成果は、英文の科学雑誌に掲載されます。
これらを読むには、英語が読めないといけないのです。

薬学英語では、特に薬学関連の単語や表現についての英語を学ぶことになります。

大学受験で詰め込んでいない、専門的な単語がどんどん出てきます。

まー、薬剤師になるんだったら、英文の論文を読むことなんかないですけどね。




薬学部の勉強内容で「意外なもの5つ」は本当は意外ではない

以上、薬学部の勉強内容で意外なもの、「これって薬剤師になるのに必要なの?」というものを紹介しました。

確かに、これらは「薬剤師になる」「薬剤師の業務」をこなすためには必須ではないかもしれません。

しかし、実は薬学部の目的は「薬剤師」を養成することとだけではないのです。
実際、薬学部を卒業した後の進路は様々です。

薬学部だと公務員になるのが簡単。薬学部の就職先は薬剤師だけじゃない!

公的機関や、製薬企業で医薬品研究に携わる人もいますし、自治体の薬学部卒の採用枠で公務員になり、環境中の大気測定をする人もます。

麻薬取締官になる人や、食品会社にて食品開発に携わる人もいるのです。
薬剤師になることを前提として薬学部に入れば、勉強内容として意外に感じるかもしれません。
でも、「本来の薬学部が、育成して、社会に輩出する人材像」を考慮すると、決して意外な勉強内容ではないんですよね。

では。




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