貯金1000万円到達年齢は何歳?年収毎に分析、節約の優先順位は?



貯金1000万円って、一般の人にとっては一つの大きな目標というか憧れです。
1000万円貯金をめざす理由はひとによって様々です。

何か明確な目的があって1000万円貯金をめざす人、例えば1000万円貯金があればマンションや家を買う頭金には十分ですし、子供の教育費としての貯金ならかなり安心ができます。

他には、「とりあえずコツコツ貯金するのが楽しい、いつか1000万円貯金したい」なんて貯金そのものの目標になっている人。

あとは、まだ年齢の若い人はピンとこないかもしれませんが、老後のためですね。

少し前に、日本の公的年金制度を考えると、老後のための貯金が夫婦で2000万円の貯金が必要なんて言われていました。

2000万円貯金するには当然1000万円貯金は避けて通れない折り返し地点です。

一方で、年齢や年収にもよりますが、貯金額が1000万円到達は容易ではありません。
1000万円貯金を達成した人に年齢はどれくらいなんでしょうね。

そこで本記事では「貯金1000万円」に到達する、現実的な年齢は何歳なのか?について年収ごとに簡単に整理、分析してみました。

また、少しでも若い年齢で貯金1000万円に到達するためには、どこを節約できるか(優先順位)について考えています。



貯金(貯蓄)1000万円は平均以下?


貯金(金融資産を含めた貯蓄)1000万円ってすごいなーと思います。
みんなそんなに貯めてないでしょー。

なんて思っていていいんしょうか?

日本人って一体いくら貯金してるんでしょうね、腐っても先進国、一応アジアのお金持ち国家の国民です。

そこで、総務省の2018年の報告(家計調査報告(貯蓄・負債編)- 2018年(平成30年)平均結果(二人以上の世帯)-)をしらべてみました。

参照したのはこちらです→https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html

その結果、な、なんと二人以上の世帯における平均貯蓄額(現金貯金+金融資産)は1752万円となっています!

住宅ローンなどの負債の平均が550万円ほどありますが、それを考慮に入れた純貯蓄額は1200万円ほどになりますね。

多くの人が目指す「貯金(貯蓄)1000万円」は平均以下なのです!

さらに、貯蓄「0円」世帯を含めた中央値でも 978万円と1000万円に近い額なんです!

「えー、みんな結構貯金あんだ!うちはそんなに貯金ないぞ!羨ましい」と思いますか?

それとも「みんな1000万円くらい貯金できるんだね、じゃあ自分もできるかも」と思いますか?

年齢と貯金(貯蓄)は関連が大きい、1000万円貯金到達にはコツコツが大事だ


みんなどうやって1000万円以上の貯金(貯蓄)を達成しているんでしょうね。
そんなにみんなたくさん給料もらっているの?なんて言いたくなります。

もちろん年収が1000万円以上とかあれば、貯金1000万円も達成しやすいでしょう。
しかし、そうでないひとも貯金1000万円は達成できます。

おなじ2018年の総務省の家計調査報告(貯蓄・負債編)で、年齢と貯蓄額についても整理されています。

これによると、平均貯蓄額は、

全年齢で1752万円、70歳以上で2249万円、60~69歳で2327万円、50~59歳で1778万円、40~49歳で1012万円そして40歳未満で600万円となっています。

明らかな年齢と貯金額、貯蓄額の相関があるのがわかりますよね。


つまり、この結果から、「コツコツと貯金して40代半ばくらいで貯金1000万円に到達」すれば平均的なケースに該当すると考えていいでしょう。

普通に大学を卒業して社会人になれば20代前半から働き始めることになります。
20年と少しの「時間」があります。

単純に考えて年間50万円ずつ貯金ができれば(特に投資などしなくても)、平均的な40代半ばという年齢で1000万円の貯金ができることになります。

時間と、年齢を味方につければ、1000万円貯金は誰でも到達可能な気がしてきませんか?

もう一つ付け加えると、日本の会社の多くは年齢とともに給与が上昇する傾向が強いため、勤務先や、家族構成(子供数)によっては年齢とともに貯金額の増加が加速することもあるでしょう。


貯金1000万円に到達できる年齢を、年収ごとに考えてみよう


貯金のしやすさ、1000万円到達の難易度は当然年収にも依存することに少し上で触れました。

だって、手取り年収が300万円で、1年で250万円使う場合、前述のように年間50万円貯金して、現在年齢プラス20年かけて、貯金1000万円達成です。

一方で、単純に考えて、手取り年収が500万円で、1年で250万円しか使わなかった場合、4年で1000万円貯金できるわけです。

そこでここで、手取り年収と一般的な平均生活費をもとに、年収ごとにどれくらい貯金ができるのかを考えてみます。

世帯人数2~3人、世帯の額面年収300万円~1000円のケースを想定して、ざっくりと計算しました。

参考にしていただければ幸いです。





一般的、平均的な生活費を把握しよう

貯金1000万円を目指すには、どの年齢であれコツコツと貯金をすることが大事です。
当然手取りの収入から生活費を引いた差額しか貯金することはできません。

各家庭で家計簿をつけて管理している人もいると思いますが、ここでは一般的なケースとして平均的な生活費はいくらくらいなのか?について整理しておきます。

2017年の総務省の報告(総世帯及び単身世帯の家計収支)によると総世帯(平均世帯人員2.33人)の消費支出は,平均243,456円(1世帯、1ヶ月あたり)となっています。

参照したのはこちらです。→https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy03.pdf

ただしこの値では、住居費が平均2万円弱となっており、持ち家世帯が平均値を大きく下げていることが分かります。

おそらく若年層では、賃貸が多く、住居費は2万円をおおきく超えているはずです。

地域にもよりますがファミリー向け、都心や近郊に住んだと仮定すると家賃は7万円前後くらいになるはずです。

よって、差額(7万円-2万円=)5万円を上乗せして、一か月あたりの消費支出を約29万円として計算してみます。

この場合単純に1年の総支出(概算)は29万円×12=348万円(住居費84万円を含む)





年収ごとに、貯金1000万円達成年齢を考える

それでは、各年収ごとに、税引き後の手取りと貯金1000万円達成に必要な期間、年齢を考えます。

年収300万円の場合

額面年収が300万円の場合、税引き後の手取り年収は232万円ほどになります。

これを1年の総支出額(概算)の348万円と比べると100万円以上の赤字となってしまいます!
がーん。

この場合、貯金1000万円を目指すには総支出を下げる必要があります。
ではどこが削れるのか?

1年の総支出額(概算)の348万円の内訳の中には、食費 約74万円/年、交通通信費 約40万円/年、光熱費 約22万円/年が含まれています。

これらの費用はある程度節約ができますし、家族構成によってもことなります。

小さい子供が一人だと、スマホは必要ないので通信費は想定ほどかかりませんし、食費も少ないかもしれません。

また、実家に住めば、家賃分として計算にいれた84万円が浮きます。

このあたりを工夫する必要がありますね。

かなり苦しいですが、もしも、税引き後の手取り年収は232万円に対し、総支出額を200万円程度まで抑えることができれば、年間32万円の貯金ができます。

年齢プラス30年くらいのときに貯金1000万円到達となります(年収が上がらないと仮定した場合)。





年収600万円の場合

額面年収が600万円だと、税引き後の手取り年収が約450万円です。

賃貸の場合の1年の総支出額(概算)の348万円に対して、100万円以上の黒字ですね!
これは安心。

普通に平均的な生活をしていれば、年齢プラス10年で、1000万円貯金達成ですね。
当然、生活費をもっと節約して総支出額を300万にすれば、年間150万円貯金できます。

逆に、教育熱心な家庭で年間50万円を上乗せしたとしても、年間50万円貯金できますので、年齢プラス20年で1000万円貯金達成となります。

年収800万円の場合

サラリーマンの中では大手企業勤務や役職持ちになってくるのがこの領域です。
わりと豊かに暮らしている層でしょう。

額面年収が800万円の場合、手取り年収が約580万円くらいです。
220万円も税金等でもっていかれるんですね。

それはそれでかわいそうですが。

1年の総支出額(概算)の348万円で生活すれば、なんと年間200万円貯金できます!

ちょっと贅沢しようかなーなんて思ったりもしそうですが、そこをこらえて、質素で庶民的な生活を心がければ、年齢プラス5年で1000万円貯金達成となります。

年齢プラス10年で2000万円貯金できますから、老後の不安もなくなりますよね。





年収1000万円の場合

大手企業サラリーマン且つ役職持ち、または医者などの勝ち組が到達できるのが年収1000万円です。

貯金1000万円とおなじく、「いつかは年収1000万円」と憧れているサラリーマンもおおいことでしょう。

ただし税金もたくさんとられます。

医学部が勝ち組すぎなことに気づいたら40歳手前だった...orz

額面年収が1000万円の人の手取り年収は約720万円となります。
税引き後に4分の3になっちゃうんですねー。

1年の総支出額(概算)の348万円を手取りからひけば、手元に370万円くらいのこります。

おーすげー。
たった年齢プラス3年で1000万円貯金達成です!

ただし、このクラスだと、子供がいればそれなりに教育費をかけたり、家賃の高い閑静なエリアに住むのが普通ですよね。

車も高級車だったり、都会なのに2台持ってたりします。
なかなか、3年ごとに1000万円の貯蓄が増える…というケースは少ないように思います。


1000万円貯金達成年齢を早めるための節約優先順位はどこ?


さて、1000万貯金を達成するには、時間(年齢)と、年収が重要だと書きました。

そして、収入が多かろうが、少なかろうが、1000万円貯金達成年齢を早めるためには、年間の総支出を減らすことが大切です。

もしも、年間支出を50万円節約できれば、1000万円貯金達成年齢は0.05歳早くなります(50万円÷1000万円=0.05)。

では、どこを優先して節約するべきか?

これは個人の価値観にもよりますが、全体への影響の大きさを考えると住居費、食費あたりでしょうか。

住居費は実家に住んだり、早いうちに持ち家になることで大きく節約できることがありますね。

食費は、家族の人数がおおければどうしようもない場合もありますが、昔から「節約」といえばこれです。

最近では通信費にそれなりのコストがかかることがありますが、例えば格安スマホにすれば、年間10万円以上の節約になります。

収入が高くなくても、削れるところを削ることで一年でも、二年でも1000万円貯金達成年齢を早めることができるでしょう。

では。






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