看護助手の「仕事ができない・使えない」時期にやるべきこと:慣れるまでは仕方がない、という話

看護助手仕事できない使えない

看護助手をしているものの「仕事できない」「仕事を覚えられない」「ミスばかりしてしまう」などとなかなか自信が持てない時期ってあるものです。

また、一緒に働く先輩看護助手や看護師の立場で「新人看護助手が使えない」「あの看護助手は仕事ができない」と感じているひともいるかと思います。

本記事では、こういった、看護助手の「仕事ができない・使えない」問題について書いていきたいと思います。

また、看護助手で「仕事ができない・使えない」といった悩みを抱えるひとが、そんな時期にやるべきことについても触れておきます。



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看護助手の「仕事ができない・使えない」はあるある


はじめに言っておくと看護助手の「仕事ができない」あるいは「使えない」なんて悩みや、批判・陰口は「あるある」です。

というのも大抵の場合、新人看護助手は仕事ができないし、使えません。

また、看護師やベテラン看護助手から見て「使えない」看護助手はたくさんいます。

ぶっちゃけ看護助手が「仕事ができない」あるいは「使えない」というのはごくごく普通のことです。

看護助手は「仕事ができない・使えない」のが普通、である理由


というのも、実際、どのような人が「看護助手」になるか、というのを考えてみれば、「仕事ができない・使えない」理由がわかります。

そもそも看護助手は看護師と異なり、無資格、学歴不問で就ける職業なんですよね。

そして、どこの病院も人手不足かつ人件費の原資も限られていいるため、医師や看護師よりもはるかに安く雇用できる看護助手を雇いたいのです。

事実、人手不足なので、看護助手の求人には「未経験可、資格不要」と記載されているものが多いです。

なので、比較的経験の浅い看護助手の大半は、全くのド素人で、知識もありません。

専門教育を受けて国家資格を保有している「看護師」に比べれば、圧倒的に「使えない」し「仕事はできません」。

ベテラン看護助手さんも、業務を通じでいろいろと経験していますから、新人あるいは経験の浅い看護助手をみて「仕事できない」「使えない」と批判をしたくもなるでしょう。

それが原因で看護師やベテラン看護師からいじめられたり、嫌味を言われたりして悩んでいる看護助手さんも実際に多いようです。

ただ、ぶっちゃけ、これは「看護助手」に単に期待しすぎている、というだけ。

看護助手で特にベテランでも無ければ「仕事できない」「使えない(と言われた)」なんてものは、当たり前だから、当の本人は気にする必要ないと言うことです。

看護助手の仕事はハードで、難しい。「仕事ができない・使えない」は慣れるまでは仕方がない


すでに書いたように、未経験・無資格・知識なしで看護助手になる人は非常に多いです。

前職は事務職とか、営業とか、スーパーのレジ打ち等、全く医療機関と接点のない職種だったり。

んで、実際の看護助手の仕事はというと、

・入院患者の食事介助やオムツ交換、入浴介助

・寝たきり患者の体位変換や体の清掃

といった、実際の「患者」を相手とした作業で、万が一のミスがあってはいけないため、慎重さと正しい知識が求められますし、体力も必要。

また、ナースコールの一時対応や、看護師と一緒に容態の悪化した患者のストレッチャーを押したり、医療器具の準備・洗浄といった(一般人からしたら)専門性の高い業務もこなさなければなりません。

かなりハードだし、未経験・無資格・知識なしでやるには、はじめは難しすぎる仕事です。

いきなり看護助手になって「仕事できない」「使えない」と言われないとしたら、相当優秀な人ということになりますよ、そりゃ。

そういう背景もあって、看護助手になったものの、すぐにやめて別の仕事をする人がやまほどいます。

んで、さらに人で不足→未経験の素人看護助手を採用、という無限ループです。

これは、言い換えると、雇用する医療機関や、先輩看護助手・看護師の側としては、あたらしく採用した看護助手が「仕事ができない・使えない」という状況を「慣れるまでは仕方がない」「粘り強く育てていこう」という姿勢が求められるということ。

看護助手本人も「仕事ができない・使えない」と、心を折れずに、コツコツと仕事を覚えて行くことが必要です。


看護助手の「仕事ができない・使えない」と無縁な人もいる


ただし、例外的に、看護助手として働き始めてまもないのに「仕事ができない・使えない」とは無縁の人もいます。

例を挙げておくと、

・介護職の経験者

・女性が多い職場で人間関係の構築がうまい人

・単純に優秀な人

といったところですね。

こういった人たちは、看護助手未経験であっっても比較的スムーズに仕事に慣れて、現場で活躍することができます。

簡単に説明しておきます。

介護職の経験者なら、看護助手をやっても「仕事ができない・使えない」と無縁


老人介護施設や、老人ホームで介護職の実務を数年単位経験していて、関連資格(例 ヘルパー2級)も持っているような、バリバリの介護職経験者であれば、未経験で看護職の仕事をしてもスムーズです。

理由は、介護職の仕事と看護助手の仕事はほぼ同じだからです。

とくに、看護助手で入院病棟担当、入院患者のケアが主な業務となれば、ムツ交換や、清拭、清掃などの雑用が中心。

ほぼ介護職の業務と同じですね。

女性が多い職場で人間関係の構築がうまい人なら、看護助手をやっても「仕事ができない・使えない」と無縁


前述のように、看護助手はそれなりに知識や慎重さが求められる仕事です。

それにもかかわらず、未経験、無資格でも始められてしますのが看護助手。

当然、業務を通じて仕事を覚えていくわけで、それには周りの同僚の教育やサポートが不可欠になってきます。

ところが忙しい職場ですので、誰もが自分のことで精一杯ですし、人間関係の悪い職場だと、新人看護助手は日々の業務ストレスの発散はけ口となってしまうことも。

結果、仕事ができないといじめられ、業務もろくに教えてもらえず、看護助手をすぐにやめてしまう人も多いです。

ところが、こういった状況でも、なぜか人間関係構築ができる、コミュニケーション能力に長けた人も稀に時々いまして。

看護助手の職場という難しい人間関係の中に未経験で飛び込んでいって、きっちり仕事を覚えて業務をこなせるようになるケースがあります。


単純に優秀な人なら、看護助手をやっても「仕事ができない・使えない」と無縁


看護助手の業務は、未経験者にとっては難しい、と書きました。

とはいえ、無資格でできる仕事でもあるので、ぶっちゃけ、なんとかなりますし、頭の良い・要領の良い、優秀な人にとっては、仕事を覚えることはさほどハードルの高いものではなかったりします。

・一度教わったことを忘れない

・基本的にはミスをしない

・1を聞いて10を知ることができる

・想像力があり、先回りして動ける

こういった、ただ単に優秀な人材であれば、看護助手に限らずどんな仕事でもすぐに慣れてしまい「仕事ができない・使えない」なんて言われたり、落ち込んだりすることはありません。

看護助手の「仕事ができない・使えない」時期にやるべきこと


まー、未経験で看護助手をやる場合、上で挙げたような「事ができない・使えないと無縁な人」、以外のケースのほうが多いですよね。

実際としては、なかなか慣れない、仕事を覚えられない、手厚く教育してくれる同僚も少ない、という状況の中で、「仕事ができない・使えない」看護助手の時期を乗り切らなければいけません。

このつらい看護助手の時期にやるべきこと、大事なことは以下の5つです。

・教わったこと、指示されたことはメモを取る

・同じミスは繰り返さない

・看護助手の先輩、同僚の仕事のやり方を観察する

・「仕事ができない・使えない」と言われても気にしない

・人間関係が悪くても気にせず、仕事と割り切る

教わったこと、指示されたことはメモを取る


どの仕事もそうですが、初めてやる業務や、指示を受けた際は必ずメモをとりましょう。

特に看護助手の仕事内容は多岐にわたるし、現場は忙しいので一度にたくさんの指示を受けることも多々あります。

自分が読めれば良いので、ちゃんとしたものでなくてもOKですし、頭で覚えられないことをメモすることは決して悪いことではありません。

時々「それくらい、覚えられないの?」なんて嫌味を言う人もいますが、また看護助手の仕事に慣れていないうちはメモをとって良いのです。

同じミスは繰り返さない


看護助手の仕事でミスをしてしまうことはどうしてもありますが、大切なのは同じミスを繰り返さないようにすることです。

ミスをしてしまうと、嫌ですよね、自己嫌悪やショックでどうしても「忘れたい」と感じてしまうかもしれません。

しかし、再発防止のためには、ミスをした原因や背景をしっかりと自己分析して、「忘れないこと」が必要です。

同じミスを繰り返す人は、周りからの信頼を失ってしまい、「仕事できない人」、「物覚えが悪い人」というレッテルを貼られてしまいますし、「教育のやりがいがない」、「仕事を教えても無駄」なんて具合に見捨てられてしまいます。

看護助手の先輩、同僚の仕事のやり方を観察する


はっきり言って、看護助手の仕事を手とり足取り教えてもらえることはありません。

大抵の病院では看護師も看護助手も忙しく走り回っていて、経験の浅いスタッフのサポートをする余裕がないからです。

また、「誰かにものを教える」のってそんなに簡単なことでは無いし、とても面倒なことなんですよね。

だから、看護助手の仕事を早く覚えて、慣れるには「看護助手の先輩、同僚の仕事のやり方を観察する」しかありまえん。


「仕事ができない・使えない」と言われても気にしない


看護助手に未経験で採用された場合、一生懸命頑張っていたとしても、「仕事ができない」「使えない」と言われたりします。

そういった、嫌味を言われたり、怒られたりしても、「気にしない」ことです。

くよくよ気にしていれば仕事ができるようになるわけでもないですし、ただただメンタルやられてしまいます。

人間関係が悪くても気にせず、仕事と割り切る


看護助手の職場は人間関係も良くないので、「仕事ができない」と言われていじめられたり、仲間はずれにされたりすることもありませう。

これも気にしないのが一番。

職場は、労働時間をお金に換金する場所、と割り切って、淡々とできる範囲のことをやりつつ、徐々に仕事を覚えていけばよいのです。

看護助手の仕事は大変だけど、やりがいはある


ここまでで、ちょっと看護助手の仕事が嫌になった人もいるかもしれません。

未経験OKと言いながら、仕事は大変で難しいのに、職場でだれも教育してくれないんですからwww

とはいえ、それでも看護助手の仕事はやりがいがあります。

仕事中に患者さんと他愛も無い話ができたり、すごく感謝されることもあります。

誰かの役に立てる仕事で、しかも収入面でも安定しやすい仕事です。

慣れるまでは大変ですが、無資格で誰でもやれるから本人の頑張り次第ってことなんですよね。


看護助手の「仕事ができない・使えない」時期にやるべきこと:慣れるまでは仕方がない、という話【まとめ】


以上、看護助手の「仕事ができない・使えない」問題について解説してきました。

上で書いたように、看護助手の「仕事ができない・使えない」っていうのはあるあるですし、未経験で看護助手になった方はたいてい経験することです。

介護職のバリバリの経験者や、よほど優秀な人であれば別ですが、ぶっちゃけ、看護助手の仕事を覚えてある程度慣れるまで仕方ありませんよ。

下記のような点を意識しつつ、コツコツと頑張るしかありません。

・教わったこと、指示されたことはメモを取る

・同じミスは繰り返さない

・看護助手の先輩、同僚の仕事のやり方を観察する

・「仕事ができない・使えない」と言われても気にしない

・人間関係が悪くても気にせず、仕事と割り切る

大変な時期もあるかもしれませんが、この、看護助手の「仕事ができない・使えない」時期を乗り越ることができれば、とてもやりがいを感じることができる仕事ですからね。

それじゃあ今回はこれくらいにしておきます。

では。




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