看護助手はいじめが多くて、離職率高い、続かない、ブラック!?対処法は?解説

看護助手いじめ離職率

看護助手の職場におけるいじめ問題、また、いじめが原因になって「離職率が高い、続かない?」という情報について、今回は書いていきます。

看護助手は、看護補助者とも呼ばれ、主に病院で「看護師」のサポートを行う仕事です。

なので、基本的に職場=病院となり、働き方やその環境も看護師と似たような境遇となります。

つまり、非常の女性の割合が多く、多忙で、責任重大、体力的にもハードな仕事、と考えていいかと思います。

んで、本題の「看護助手はいじめが多くて、離職率高いのか?ブラックなのか?」という点ですが、結論としては「職場による」というのが模範的な回答となります。

看護助手のいじめがある職場もあれば、そうではない平和な職場もあります。

とはいえ、断定はできませんが、上記のような環境にある看護助手の職場って、ぶっちゃけるとどうしても「いじめが発生しやすい」状況ではあります。

実際、看護助手さんで、職場でのいじめに悩んだり、いじめが原因で健康を損なう、仕事を辞めるといった話もよく耳にしますし。

とはいえ、看護助手の仕事は非常に社会的に意義のあるものですし、待遇面や仕事内容に魅力を感じる人も多いでしょう。

そこで今回は、以下のようなポイントに沿って、「看護助手のいじめ」について、詳しく解説していきたいと思います。

・看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由

・看護助手のいじめってどういうものがあるの?

・看護助手の離職率といじめ

・「看護助手のいじめ」対処法

現役看護助手さん、これから看護助手を目指す方、あるいは今、看護助手として「いじめ」に悩んでいる方の参考になれば幸いです。




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看護助手のいじめ、どういうものがあるの?


看護助手の職場での「いじめ」でよくあるものは、下記の3パターンではないでしょうか。

看護助手から看護助手によるもの


同じ病院で一緒に働いている看護助手からいじめを受けるものです。

・嫌味を言われたり、無視される

・仕事のやりかたについて必要以上に厳しく指導される

・集団から仲間外れにされる

といったものが良くあります。

ベテランの看護助手から新人看護助手など、立場を利用したものが典型的です。

看護師や医師から看護助手によるもの


いわゆる上司にあたるような看護師や医師からの、看護助手へのいじめも存在します。

医師や看護師は、いじめのつもりではないかもしれませんが、

・厳しい言葉で指示をしたり、ミスを叱責する。

・「使えない」などど暴言を吐く。

・業務において邪魔者扱いされる。

・本来看護師がやるべきではない(やってはいけない)業務を強いる。

などなど、多岐にわたります。

 患者から看護助手によるもの


医療関係者に対して暴言を吐いたり、過剰なクレームをつける、いわゆる「モンスターペイシェント」から、看護助手が標的になってしまうこともあります。

・診療の待ち時間が長いことや、医師の治療に対する不満をぶつける

・長時間にわたる説教(クレーム)

・セクハラを含めたハラスメント行為

・暴力

といったもののターゲットになることがあります。

看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由


看護助手は、主に看護師のサポートをしながら病院での患者のケアに携わる非常に重要な仕事です。

国家資格不要で、誰でも就くことができ、かつ、医療という安定してニーズのある業界で働くことができるため、一定の人気があるのが特徴。

人によってはやりがいを感じ、できれば長く続けたいと考えて看護助手になる人も多いでしょう。

しかし、実際は、冒頭でも少しふれましたが、看護助手って、下記のような比較的「いじめ」や「人間関係の問題」が発生しやすい要因、理由がそろった環境にある仕事です。

こういった背景から、せっかく看護助手になったのに、直接いじめの被害にあったり、あるいは、いじめを目撃し、人間関係に嫌気が差して離職してしまう人もたくさんいるのです。

・仕事の責任が重く、多忙、ハード

・女性が多い職場

・看護助手の立場が弱い

・学歴不問で誰でも就ける仕事

これら「看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由」について、一つ一つ解説していきます。

看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由:仕事の責任が重く、多忙、ハード


看護助手の仕事は、病院での看護師のサポート業務です。

その内容は多岐にわたり、

・入院患者のケア(食事や排せつ、入浴介助や、検査への付き添い)

・看護師業務の補助(医療機器の準備や管理、書類整理や事務作業)

・病院内の単純管理業務(清掃やカルテ整理、ベットシーツの交換や洗濯)

などなど。

当然覚えることも多いし、昨今の医療費削減の流れもありますので、必要最小限の人数で業務を回している病院が大半。

患者のトラブルや、急な入院患者受け入れなどがあると、看護助手さんはてんやわんわです。

看護師や医師のように直接患者に触れる仕事ではないものの、責任重大ば業務も多いです。

こういった環境下では、どうしても、仕事によるストレスやプレッシャーが大きく、同僚のことを思いやったり、良好な人間関係を築くことは簡単ではありません。

その結果、不幸な職場では、看護助手の間で仲間はずれや、嫌味、陰湿な嫌がらせなどの「いじめ」が発生するケースが出てきます。

看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由:女性が多い職場


誤解を恐れずに言うと、「女性が多い職場ではいじめが発生しやすい」あるいは「人間関係が悪くなりやすい」要因があるのは本当です。

理由は、女性特有の「コミュニケーション能力の高さ」「コミュニケーションの取り方」にあります。

概して言うと、女性は男性と比べてコミュニケーション能力が高く、特に会話による情報交換を頻繁に行います。

反対に、男性は寡黙、必要最低限のことや、業務上必要な情報交換のために会話をする、というひとも多いのではないでしょうか(おしゃべりな男性ももちろんいますが)。

これは、女性の脳と男性の脳の違いによるもので、女性同士は会話することによって、ストレス発散や、脳内の情報を整理しているのです。

この事自体は問題ありません。

ただ、職場では、「たまたま職場が同じ」というだけで、たいして仲が良いわけでもない女性同士で、プライベート含めた情報交換しますよね。

これをやり過ぎた結果、相手の「嫉妬心」や「対抗心」を刺激してしまうこともあります。

結果、人間関係がぎくしゃくし、悪化、派閥ができてしまったり、最悪の場合いじめに発展したりもするのです。


看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由:看護助手の立場が弱い


看護助手のいじめには、下記のようなものがあることはすでに述べました。

・看護助手から看護助手によるもの

・看護師や医師から看護助手によるもの

・患者から看護助手によるもの

看護助手が、このようないじめの対象となってしまう理由のひとつは看護助手が職場での立場が弱い、と言事にあります。

基本的に、人間に限らず、ほとんどの動物は、群れの中で立場の強い者(力の強い個体)から、立場の弱い者(力の弱い個体)へのいじめや、不当に扱う、といった行動が起こるものです。

病院勤務者の中でも、国家資格の裏付けがなお看護助手は、医師や看護師からはどうしても下に見られてしまいますね。

とくに病院関係の職場では、ヒエラルキーがはっきりしていて、昔から上下関係が厳しいです。

多少、理不尽なこと、無理を言われたり、ぞんざいに扱われたりしますし、それに対して反抗できないものです。

もちろん患者もそのことを理解しています。

なので、医療行為の不満やクレームを、医師や看護師ではなく、あえて看護助手にぶつけてストレス解消するような意地の悪い患者もいるものです。

こういう、患者からも、医師・看護師からも攻撃をうけた状態にあると、看護助手の方はたまったものではありませんし、ストレスが溜まってきます。

その結果、今度は看護助手の中でも、立場の強い者から、より弱い立場の看護助手(例えば、ベテラン看護助手から新人看護助手)への嫌がらせやいじめ等も発生しやすくなるというわけです。

さらに、立場の弱い看護助手が、患者や医師、看護師、同僚の看護助手からいじめを受けている、と病院側に申告しても相手にしてもらえない、我慢するしかないなんてこともあるでしょう。


看護助手の職場でいじめが発生しやすい理由:学歴不問で誰でも就ける仕事


看護助手の仕事は、特別な資格が必要なわけでも、高い学歴が必要なわけでもありません。

地域によっては慢性的な人手不足、という背景もあって、割と「誰でも就ける」「学歴不問、資格不要」という仕事です。

こういった仕事では(すべてではありませんが)、どうしても、いじめが発生します。

理由は、「誰でも就ける」「学歴不問、資格不要」であるがゆえに、「他の仕事に就けなかった人材」が一定数紛れ込んでいるからです。

こういった人の中には、人間的に問題があったり、素行の悪い(悪かった)人間がいますので、ぶっちゃけ、好き放題、感情や本能の赴くままに他人を攻撃したり、わがままを押し通そうとします。

いじめや、職場の人間関係を壊すようなことに平気でやるわけです。

看護助手の離職率といじめ、ブラック度


看護助手を含めて、医療の現場は慢性的な人で不足です。

看護系の仕事は、仕事内容そのものがハードなので、離職率はもともと高いのですが、そのうえ、いじめがあるような職場(病院、病棟)では、いじめが原因となって離職する人が後を絶ちません。

いわゆる、「人間関係」が原因で人がすぐ辞める、という状態。

せっかく新しい看護助手が採用されても、辞めてしまうので、

「人手不足が解消されない→職場のストレスが過多になる→ストレスのはけ口にいじめが行われる→さらに人が辞める」

という、負の無限ループです。

いじめの被害にあった看護助手、いじめを目撃して嫌気が差した良識のある看護助手は職場を去り、「いじめる側」に回っている、性悪な看護助手たちが濃縮されていくという地獄ですね。

看護助手の間の「いじめ=人間関係」が原因となって離職率が高くなっている職場では、常にハローワークは、求人サイトで募集がかけられています。

「看護助手のいじめ」はブラック化の要因


この無限ループが続くと、最終的には仕事も忙しいし、人間関係も最悪な「ブラックな職場」の完成となります。

ブラックな看護助手の職場を見分ける特徴として、

・待遇面や勤務シフトに関して虚偽、誇大な求人

・職場の見学や面接のときだけ印象が良い

・職員の身だしなみ、服装が汚い

・職場が不潔

といったものが挙げられます。

これらはいじめなどの、職場の人間関係の悪化による、人手不足や、余裕の無さが一因となっている場合があります。

「看護助手のいじめ」対処法、「続かない」を解決


では、こういった看護助手の世界における「いじめ」にはどう対処したらよいか。

ぶっちゃけると、看護助手含めて、いい歳した大人が職場でおこなう「いじめ」に取れる対策はそれほど多くありません。

ざっくり書くと、下記の3つくらいでしょうか。

・いじめられた、いじめを目撃したら職場の上司に相談する

・いじめられても気にしない

・いじめがある看護助手の職場を避ける、さっさと辞める

説明していきます。

「看護助手のいじめ」対処法:いじめがある看護助手の職場を避ける、さっさと辞める


当たり前かもしれませんが「いじめのある職場を回避する」のが一番効果的です。

平和で人間関係のよい職場で働きましょう。

特に看護助手の場合、上述したように、職場での立場、ヒエラルキー上どうしてもいじめにあいやすい、あるいは守ってくれる人が少ない環境にあります。

そのため、職場選びがとても重要。

常に求人広告が出ている、人の入れ替わりが激しいような看護助手の職場は、よほど忙しいブラックな職場か、人間関係に問題を抱えているかのどちらかでしょう。

できればこういう求人には応募しない、あるいは見学や面接の機会を利用して、職場の雰囲気をしっかりと見定めることが重要です。

そして、万が一、人間関係の悪い職場や、職場でいじめにあってしまった場合は、さっさと辞めてしまう、自分を守るために逃亡することも必要です。

看護助手の働き口は多いし、一定期間の看護助手経験があれば、比較的、職場を変えることは簡単ですからね。

人間関係の良い・いじめの無い職場に移ってすっきりすることをお勧めします。

「看護助手のいじめ」対処法:いじめられた、いじめを目撃したら職場の上司に相談する


看護助手のいじめをはじめ、人間関係の問題解決に真摯に取り組んでくれる病院もあります。

こういった場合、ハラスメント対策のホットラインがしっかりしていて、看護助手のリーダや看護師長などの管理職を通じて、いじめなどの問題を解決してくれることがあります。

この場合は、いじめられた、いじめを目撃したら職場の上司に相談するという選択肢も、ありです。

とはいえ、ハラスメント対策のホットラインがきちんと機能していれば、そもそもいじめ問題は起こりにくいとは思いますが・・・。

「看護助手のいじめ」対処法:いじめられても気にしない


看護助手のいじめで多いのは「嫌味や悪口を言う」「無視する」「仲間はずれにする」といったものです。

人によっては、こういった、子供じみた嫌がらせによるいじめは、もう「気にしない」と割り切っているひともいますね。

看護助手の仕事は、本当に忙しいので、仕事のみに集中して、ドライな人間関係に徹しているようです。

そもそも人間関係の構築を諦めて、看護助手の仕事はお金をもらうためだけの行為ととらえているのでしょう。

ある程度、看護助手のキャリアがあって、自分一人で業務上の判断をできるレベルであれば、こういった対処法も効果的です。


看護助手はいじめが多くて、離職率高い、続かない、ブラック!?対処法は?解説【まとめ】


以上、看護助手の職場におけるいじめ問題について整理、解説しました。

残念ながら、看護助手の職場では、どうしてもいじめが発生しやすい条件がそろっており、

・看護師や医師からのいじめ

・患者からのいじめ

・看護助手同士のいじめ

といった、さまざまなパターンが存在します。

いじめ、人間関係の問題が原因となって、看護助手の離職率が非常に高くなっている職場もちらほらあるようです。

求人サイトやハローワークで常に、看護助手の求人広告が出ている、看護助手の入れ替わりが激しい病院などは要注意ですね。

こういった、看護助手のいじめに対する対処法というのはそれほど多くありません。

一番良いのは、いじめがある看護助手の職場を避ける、あるいはいじめにあった、目撃した場合はさっさと辞めて、より人間関係の良い職場を探すことでしょう。

一定期間以上の看護助手実務経験があれば、職場を変えることはそれほど難しくありませんよ。

ほかには、職場の上司に相談したり、そもそも、看護助手の仕事はお金を稼ぐ手段と割り切って、職場の人間関係を気にしない、といった対策で成功することもあります。

ぶっちゃけ、看護助手に限らず、いい大人が、職場でいじめなんて情けないです。

そんなくだらないことで、自身がストレスをためたり、メンタルを病んでしまうことのないようにしたものです。

それじゃあ今回はこれ位にしておきます。

では。



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