医療事務の職場は残業が多くて、忙しすぎる!
給料安いのに激務でやってられない!
現役の医療事務後人からそんな魂の叫びを聞いたことがあります。
今回はこういった、医療事務の残業・激務に関する話を書いていきます。
医療事務はホワイトな仕事のイメージがありますよね。
でも実は、残業が多い仕事です。
特に月末から月初にかけては、日付が変わるまで残業する人も。
また、土曜日も診察している病院が多いので、医療事務は基本的に休みが少ないという話も聞きます。
年末年始も、普通の会社の会社員ほどは休みは長くありませんので、実際は忙しい、激務な仕事なんです。
立場上、病院内の雑用・雑務等もこなすことがあり、「安い給料で、激務でこき使われて終わり」なんて悲観的な意見もあるくらい。
一方で、
「激務なのは月のごくわずかな期間でそれほどでもないよ」とか、
「残業多いけど、ちゃんと残業代でるからお金もらえて満足」
「残業よりも、人間関係の方か辛い」
といった声もあります。
本記事では、医療事務は残業が多いし、忙しい、やってられないという声がある現実とその背景について整理してきます。
また、そんな激務な医療事務で残業を減らしたり、忙しすぎる環境を改善するための方法について考察していきたいと思います。
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医療事務は残業が多いのか
医療事務の業務と聞いて想像すると、病院の窓口での受付業務ですよね。
大抵のひとは、「受付業務が主な仕事内容なのに、なぜそんなに残業が生じるの?」と思うかもしれません。
結論としては、世間のイメージとは裏腹に大抵の病院の医療事務は残業が多いです。
病院や立場にもよりますが月間20〜50時間の残業をしている医療事務員(正社員)はごろごろいます。
まず医療事務が病院やクリニックでどんな仕事をしているかについてざっくり書くと、こんな感じ。
・受付業務
・診察後の会計業務
・検査予約受付・手配等の医師の補佐
・レセプト(診療報酬明細書の作成)業務
・診察後の会計業務
・検査予約受付・手配等の医師の補佐
・レセプト(診療報酬明細書の作成)業務
受付業務や診察・診療に関わる業務は基本的には診療時間中に修了します。
受付時間の後に片付けはあるものの、それほど長時間の残業は発生しません。
問題は「レセプト業務」です。
このレセプト業務によって、医療事務員の残業が発生するのです。
あとは、「残業」というよりも朝ですね。
多くの病院では医療事務の方はかなり朝早くに出勤して、準備をしたり、清掃作業や朝礼を行っています。
外来受付開始の1時間前に出勤していることもざらです。
このレセプト業務と朝の早い出勤によって、残業・超過勤務が生じているのです。
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レセプト期間に医療事務は残業してる!【激務・忙しすぎて深夜に】
とにかく医療事務の仕事で忙しいと呼ばれる時期が「レセプト業務」の期間です。
この期間中、医療事務はレセプト(=診療報酬明細書)と呼ばれる文書をひたす作成します。
診療報酬明細書は、患者一人に付き作成するもので、毎月月末ごろから作成が始まり、翌月の10日までに保険者(保険組合)に提出するもの。
これを提出しないと、保険組合からの保険金が病院に入ってきません。
病院にとっては最も重要な業務なのです。
翌月の10日までに、1ヶ月分の患者のレセプトを作成して提出するのは必須。
遅れは許されません。
そのためこの間、医療事務員は激務となります。
日中は通常通り患者をさばいて、必要な実務をしつつ、病院の診療時間後になるとせっせとレセプト業務に入るのです。
現在は、レセプト業務用のPCやソフトも進化していて、作業の効率化も進んでいるところもありますが、人手不足の職場や患者数の多い病院では深夜まで残業、といった人もいます。
医療事務で残業が少ない・多いのはどんな職場
一方で、医療事務だけどいつも定時で帰っています、残業なんかないですよ。
こんな人もいます。
どこの病院も、保険診療をおこなう病院ではレセプト業務があるはずなんですが、残業が無い・ホワイトな働き方ができる医療事務もいます。
こういったタイプになるのは、以下のような医療事務。
・パート、アルバイトや派遣社員の医療事務(病院が正社員のみ残業するという方針の場合)
・患者数の少ない小さな病院の医療事務
・医療事務員の人手が十分足りている病院
・美容整形外科の医療事務(保険適用の診療がほとんど無いため、レセプト業務が無い)
・レセプト業務を外部委託している病院
・患者数の少ない小さな病院の医療事務
・医療事務員の人手が十分足りている病院
・美容整形外科の医療事務(保険適用の診療がほとんど無いため、レセプト業務が無い)
・レセプト業務を外部委託している病院
基本的に大きな病院で患者数が多いと、レセプトの量も多くなります。
あと、体質の古い病院だと、最新のレセコンが導入されていなかったり、「残業するのが偉い」信仰があって、無駄に作業に時間がかかっていて非効率だったりするものです。
また、職場の雰囲気が悪かったり、もともとも待遇が悪いと、経験豊富な人材が根付かずに、新人ばかりで業務の進行が遅いなんてこともありますね。
「非」激務のホワイト医療事務は競争倍率高い
基本的には忙しい医療事務ですが、「非」激務のホワイト医療事務の職場があるのは上述のとおりです。
とはいえ、ぶっちゃけこのような優良な医療事務案件は、当然応募者が殺到します。
こういった案件に、医療事務未経験や経験年数の浅い人が採用される可能性は低いでしょう。
ある程度の経験を積んだり、難易度の高い医療事務関連資格を取得するなどして、チャンスを待つことになります。
「非」激務のホワイト医療事務にジョブチェンジしたいなら長期戦を覚悟しましょう。
良い職場や待遇のいい職場に巡り合うのは運の要素もかなり強いので、常に目を光らせておくことも大事です。
残業が多い医療事務の現場では離職率も高い?
あまりに残業が多いと、現場の医療事務の離職率が高くなってしまう場合があります。
というのも、もともとそれほど待遇が良いわけでもない医療事務の仕事をしたい、と言う人が一定数存在する理由は、働き方の自由度が高いからです。
子育て中の世代が、短時間だけ、近所で働きたいという希望をもって医療事務に応募するパターンは非常に多いのです。
それにも関わらず、月末から月初の一定期間とはいえ、残業に追われてしまうと、なんのために医療事務になったのかわかりませんよね。
一般企業の時短勤務の方がましだと言うことになってしまう。
医療事務の残業代はちゃんと出る?激務でも意外と満足してるのかも
ところで、医療事務の残業代ってちゃんと支払われているのでしょうか?
激務で残業が多い上に、残業代ももらえないとなるとそれこそブラックですよね。orz
基本的な話ですが、当然医療事務でも残業代は支払われます。
ただし、時々、30分以上の残業(30分単位)でないと残業代がでないとかいう職場や、規模の小さい個人クリニックでタイムカードすら無いといったケースももあるようです。
あとは、まれに月あたり一定時間の残業代コミとして基本給を設定してあることがあります。
この場合、既定の時間以内の残業であれば、追加の残業代は支払われません。
医療事務の場合、レセプト機関に毎月まとまった残業が発生するのが明白なのでこういった条件もあるのです。
求人票を見て、基本給が高くてラッキーと思ったら30時間の月間残業代コミだったという話もありますから注意しましょう。
医療事務は残業が多くて、忙しすぎる・激務という声がある一方で、一部には残業が多いことに満足している人達もいます。
理由は、そもそも医療事務の給与がそれほど高くないから。
「残業代がついて嬉しい」とか、「残業代がないと生活がやっていけない」、「残業が多い方が助かる」といった感じで、意外と激務で忙しくても医療事務の仕事を受け入れているタイプが多いですね。
医療事務の職場の人間関係は、激務で残業が多い無限ループを生む
医療事務の職場は女性が多くて、人間関係が難しいとか、未経験で仕事ができないといじめられるといった話を時々聞きます。
「残業が多いのが我慢できるが、それよりも、人間関係の方か辛い」とかね。
一部の医療事務の職場ではこれは事実でして、こういったことがあると、「激務で残業が多い無限ループ」が発生している可能性が高いです。
人間関係は悪いし、忙しいし、残業は多いし、もう最悪ですよね。
どんな感じかというと、
1. 仕事が忙しい
2. 他人のミスに不寛容になり、いじめが発生
3. 人間関係が悪化
4. チームワークや助け合いがなくなり、個々が向上心なくす
5. 生産性落ちる
6. さらに仕事が忙しくなる(無限ループ)
とか、
1. 仕事が忙しい
2. 新人や仕事ができない人の教育の時間ない
3. 人材が育つ前に辞めてしまう
4. 人手不足
5. さらに仕事が忙しくなる(無限ループ)
もはや抜け出すことは至難の業。
医療事務はスタッフ個々の能力やモチベーションが高くないと全体の生産性は上がりません。
できない人や新人を育てる。
つまらない人間関係の問題で、モチベーションを下げないようにする。
こういったことができない環境、組織だと、現場はどんどんブラック化していきますね。
医療事務の残業が多いのが嫌なら、減らす方法を
医療事務で、残業が多いとか、激務だと感じるようであればその職場は黄色信号だと思っていいです。
これは働いている人だけでなく、経営・管理側も意識しないといけませんが、基本的に残業が多いなら減らす努力をしましょう。
残業が減ると、仕事が楽になるだけでなく、ミスもなくなります。
生産性が上がれば、少ない労働時間で利益がでるはずなので、短期的には残業代が減っても、長期的には時給アップや、賞与・寸志という形で還元されるのが健全な組織です。
これは普通の会社の話ではなく、医療事務も同じです。
残業代を減らす方法としては、ここまでですでに触れていますが、
・業務効率化のための最新のレセコンやソフトの導入
・必要なら、レセプト業務の外部委託
・職場の人間関係、チームワークの改善
・新人や、あまりできない同僚の教育と能力向上
・必要なら、レセプト業務の外部委託
・職場の人間関係、チームワークの改善
・新人や、あまりできない同僚の教育と能力向上
こういった活動を地道にしていくことで、医療事務の残業は減っていきます。
まーこれは、個人でできる範囲のことを超えている部分もあるかもしれませんがね。
個人レベルでは、こういった事に取り組めている病院を就業先として選ぶといいのでしょう。
それでは。
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