看護師になるのはやめておけは本当か?人間として失うものが多すぎる?


看護師は「親が将来子供に就いてほしい職業」で女の子部門第1位に何度もライクインしている人気の職業です。

中学生や高校生で将来看護師になりたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

実際、看護師は社会貢献度が高く、不況に強い、、さらに若いころからある程度の年収が期待できるといった利点がある仕事です。

でも一方で「看護師はやめておけ」という意見も耳にします。
これって本当でしょうか。

看護師の現場は、実際、激務、残業未払い、有給取得が思うようにできない、パワハラやセクハラなどのブラック体質が残っているところも多いです。

これは確かに「看護師はやめておけ」という理由の一つだと思います。

これらの環境では、強い身体と心がないと、やっていけませんし、つらいですよね。

でも、本当の問題は、これらの環境に晒されることで、人間として多くのものを失うのです。

本記事では「看護師はやめておけ」という意見をもとに、看護師になって失ってしまうものについて整理、考察しています。

将来看護師を目指す人や、そのご両親の参考になれば幸いです。



看護師は日常生活が乱れるぞ、やめておけ


看護師の日常が忙しく、夜勤などで不規則なのはよく知られたことです。

週に数回夜勤があるってあまり一般の人は想像つかないと思いますが、海外旅行などで時差ボケになる感覚が毎週やってくるようなものです。

体力的にも精神的にも辛いので、日常生活は乱れます。

休みの日や仕事終わりに家事をする余裕はなくなっていきます。

よほど強い意志や、キチンとした正確でないと、掃除、洗濯、食事といった基本的なことが乱れてきます。

職場ではきっちりしている看護師が、自宅はぐちゃぐちゃ、なんてこともあるようです。

実家暮らしなら大丈夫かもしれませんが、一人暮らしとなると、かなり本人の努力が必要です。

看護師は心がぶっこわれるぞ、やめておけ


「白衣の天使」に憧れるのは患者だけではありません。
看護師になりたいと考える若者や、看護師の卵もそうです。

でもこの憧れと現実のギャップは確実に存在します。

看護師同士のいじめや、厳しい指導、パワハラに近い先輩や上司からの叱責、ヒヤリハット、さらに患者からのハラスメントといった残酷な現実に心が耐えられない人もいます。

病気の人を救いたかったのに、「このままでは自分が病気になってしまう」と、看護師をやめていく、休養するという人もたくさんいるのです。

看護師になると金銭感覚がぶっ壊れるぞ、やめておけ

女性看護師の場合、同年代、同レベルの学歴でOLをしている女性よりも比較的高い報酬を得ることができます。

夜勤や残業手当を含めると、20代で専門卒の看護師でも年収500万円くらいは可能です。

お金があるのでいいじゃんと思うかもしれませんが、お金があると使ってしまうのが人間です。

特に独身、子供もいないとついつい自分のほしいものを躊躇なく買ってしまいます。

特に、看護師は毎日激務、ストレスにさらされているため、「自分へのご褒美」とか「ストレス発散」のための買い物をしてしまう場合もあります。

ひどい場合は買い物依存症とか。

下記の例ようなものは普通の人の金銭感覚ではありませんが、看護師の中には普通にやっている人が多数います。

例)すぐタクシーに乗る、好きなブランドの新作が出たら取り合えず買う、年に何度も海外旅行に行く

一度、このような状態になるとなかなか元に戻りません。
身近に高給取りの医師がいるのも影響しているかもしれませんね。

結婚したり子供ができてからかなり苦労することになります。

看護師になるなら、若いうちから、きちんとした金銭感覚をあらかじめ身に着けておきましょう。

そうでないと、看護師になってから金銭感覚がぶっ壊れますよ。







看護師になると性格がきつくなるぞ、やめておけ


「白衣の天使」に憧れて、本当に患者のために働きたいと考えている人って、すごく性格のいい、優しいイメージです。

でも実際の看護師さんって、かなり性格がきついです(例外はあります)。

仕事柄、しっかりと自分をもって、正確な仕事をしないといけないということも理由の一つですが、先に述べた看護師同士のいじめや患者からのハラスメントに負けないために、自然に性格が強く、きつくなっていくようです。

勤続数年になると、何十歳も年上の入院患者に普通にタメ口で話すようになります。
舐められるわけにいかないからですね。

20歳そこそこの看護師が、60~70歳の患者に、「ちゃんと呼ばれたらきてよね(怒)」「あー、ちょっと動かないでくれるかな?」「あとで処置するから、ちょっと待ってて!」なんて、上から目線で平気で話していたりします。

サラリーマンの社会ではちょっとあり得ない光景ですよね。

看護師になると、確実に性格がきつくなります。

これも「職場でだけ」の顔ならいいですが、そうそう上手に使い分けができる人ばかりではないですよね。

プライベートでの家族や恋人との時間でも、この性格のきつさは出てしまうものです。

周りからも、看護師になってから性格がきつくなったといわれるでしょう。





看護師は一般社会とのずれが生じるぞ、やめておけ


看護師のようにずっと病院で仕事をしていると一般社会との様々なずれが生じます。

普通の会社員が知っているようなことを知らない、情報がない。

例えば、PC関係。

看護師は仕事でPCを使いますが、使っているソフトは医療用の特殊なものです。

簡単なwordやpower pointが使いこなせない、文書をPDF化して保存する、といったオフィスワーカーができることがスムーズにできません。

当然、自宅のインターネットやwifiの設定も苦手、という人も多いです。

また、高齢の入院患者を相手にすることが多いため、ワイドショーやドラマネタに強くても、話題の格安スマホや電子マネーのネタには疎いかもしれません。

何年か看護師をした後、看護師以外の仕事につくと、これらのギャップに苦労することもありますよ。

まとめ:看護師はやめておけ。でも…


以上、看護師になるのはやめておけという観点から、現状と、実際にどのような点で弊害があるかをまとめておきました。

本記事で書いた内容をもとに「看護師やめておこう…」と感じてしまえばそれもありだと思います。

一方で、看護師の仕事そのものは社会の役に立つし、職にあぶれることもありません。
それは間違いのないことです。

たくさん問題はありますが、例えば日常生活の乱れなどは子供のころから規則正しく生活していれば大丈夫だし、金銭感覚も強い意志があれば崩壊することはありません。

うまくコントロールして幸せに看護師をやっている人もいますので、「それでも看護師になりたい」という人については、応援したいと思います。

では。


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