調剤薬局事務は楽しいしすぐ辞めるのはもったいないな、という話

今回は「調剤薬局事務になったもののすぐ辞めるのってどう?」といった悩み・迷いに関して書いていきます。

調剤薬局事務の経験者の話や情報を調べてみると「楽しい」、逆に「難しい・大変」という二つの意見があります。

特に調剤薬局事務の経験の浅い時期に、

・調剤薬局事務は覚えることが多くて難しい

・調剤薬局事務でミスが多く、自分には向いてない

・調剤薬局事務が辛くてストレスに耐えられない

といった、ネガティブな悩み・不安を抱え、「すぐに辞める」という選択肢を考えているケースが多いです。

一方で、初心者の辛い時期を乗り越えれば、

・調剤薬局事務の仕事は慣れたら楽しい

・経験を積むと知識が増えて楽しめる

・余裕が出てくると患者さんとの触れ合いも楽しい

という話も聞きます。

果たして「調剤薬局事務になったもののすぐ辞める」というのはどうなんでしょう?

結論を先に言うと、調剤薬局事務をすぐに辞めるのはもったいないです。

調剤薬局事務すぐ辞める楽しい

調剤薬局事務は未経験から始めると、最初はとても大変です。
だからこそ「調剤薬局事務の楽しいところ」はしばらく経験しないと見えてきませんし、メリットを得ることもできません。

また調剤薬局事務の仕事をすぐ辞めると、その後同様の職種(医療事務、歯科助手)についても就職で不利になる、有利になる機会を失うことになります。

本記事では、調剤薬局事務をすぐ辞めるデメリット・メリットについて解説しつつ、調剤薬局事務の楽しい点についても整理していきます。


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調剤薬局事務をすぐ辞めるのはもったいない!楽しい点はたくさんあるから


冒頭でも書きましたが、調剤薬局事務をすぐ辞めるのはもったいないです。

理由としては下記のような点が挙がります。

・調剤薬局事務がしんどいとか、辛いのは経験が浅いうちだけ

・調剤薬局事務は慣れれば楽しい

・調剤薬局事務をすぐ辞めるのはキャリア的にマイナス

調剤薬局事務の仕事自体はそれほどハードなものではなく、個々の業務も難しいものではありません。

確かにはじめは辛いのですが、経験を積めば積むほどしんどさは減っていき、楽しい面が見えてきます。

実際、調剤薬局事務の経験者で、ある程度のレベルに達した人は長く続けている人がとても多いです。
また、求人案件がでてもすぐに埋まってしまいます。

調剤薬局事務の「楽しい」面を知れば、必ず好きになって一生ものの仕事にできるはずです。

調剤薬局事務の楽しい点


ここで「調剤薬局事務の仕事のどこが楽しいのか?」という点について掘り下げて整理しておきます。

調剤薬局事務の仕事をざっくりと書くとこんな感じ↓

・薬剤師の調剤作業の補助

・処方箋情報の入力と、調剤報酬の計算

・調剤薬局に訪れる患者の対応

・薬局運営に関わる雑務

こういった調剤薬局事務特有の仕事の中に、「楽しい点・楽しさ」や「やりがい」があるのです。


調剤薬局事務が楽しい:地域医療への貢献ができる


調剤薬局は日本中どこにでもあります。
調剤薬局事務の仕事は、町の調剤薬局での案件がほとんどです。

だから調剤薬局事務は、自分の地元や住んでいる地域の調剤薬局で働くことができます。

小さい頃にお世話になった薬局で働くことだってできるし、地元の医療に貢献きることにもなります。
自分が勤務する薬局に知り合いが来ることも。

こういった点を調剤薬局事務の楽しいところや、やりがいとして挙げるひとはとても多いですね。

調剤薬局事務が楽しい:責任と役割にやりがいを感じられる


調剤薬局事務の仕事は専門性が高く、医療に関わるため責任も重いものです。
経験が浅く、日々の業務でいっぱいいパイの時期にはこういった「責任の重さ」はプレッシャーにもなりますし、ストレスにもなります。

しかし、ある程度調剤薬局事務の仕事に慣れてくると、責任と役割に対してやりがいを感じるようになります。

簡単で誰にでもできる仕事と違い、自分にしかできない役割や、職場での自分への期待といったものを感じながら仕事をできるのは楽しいことでもあります。

調剤薬局事務の仕事にプライドを持つこともできるでしょう。

調剤薬局事務の仕事をすぐに辞めると、こういった楽しみに気付くこともできません。

調剤薬局事務が楽しい:医薬品に詳しくなる


調剤薬局事務の仕事をしていると、医薬品の種類や成分、保険制度に詳しくなります。
また、薬剤師の調剤業務を手伝うなんて貴重な体験ですよね。

多少なりとも、

「この病気のためにこんな薬があるんだ」

「この薬とこの薬は、こんなふうに使い分けがされてるんだ」

「最新の薬ってすごいな」

といった知識がついてきます。

医薬品や保険制度の知識は自身や身の回りの人が病気になったときに役に立ちます。

また、日常生活で得られない知識を習得するのは楽しいものです。

特に医療に関する深い知識というのは興味深いけれど、専門家でもないと触れる機会はあまりないですからね。


調剤薬局事務が楽しい:患者とのふれあい


調剤薬局事務この仕事での楽しい事の一つに「患者さんとのコミュニケーション」があります。

受付や会計業務だけではなく、顔見知りの患者さんとの日常会話や世間話を楽しんでもいいんです。

ときには「いつもありがとう」という感謝の言葉をかけてもらえることもあるでしょう。
医師や薬剤師じゃないのに患者さんに感謝されてなんか恥ずかしい、と感じるかもしれませんがそれでも嬉しいものです。

患者にとっては調剤薬局事務も立派な医療従事者なんです。
自分が患者の役に立っていると実感できるのは医療事務をやってて楽しいところになるでしょう。

調剤薬局事務が楽しい:薬局の裏側、経営の仕組みを知ることができる


調剤薬局事務では、薬局経営の根幹となる調剤報酬、保険制度の仕組みを理解することになります。

また、薬局運営の雑務全般に関わり、在庫管理、医薬品業者とのやり取りなと経営の仕組み・裏側がわかるのです。
いわゆる「医療とお金の裏側」です。

特に、薬剤師・薬局が主題となったドラマや漫画は少ないですから、なかなか貴重な情報に触れることができるんです。

楽しいですよ。


調剤薬局事務の楽しい点を最大化する方法


上述のような「調剤薬局事務の楽しい点」を最大限に満喫する方法があります。

それは、まずは、なにはなくとも「調剤薬局事務の仕事に慣れる」ことです。

冒頭でも書いていますが、とにかく調剤薬局事務は未経験で働き始めた最初が一番辛いものです。
この期間には、せっかくの「調剤薬局事務の楽しいところ」は見えてきません。

辛い期間に耐えきれず「すぐ辞める」人が非常の多く、とてももったいないのです。

とにかくはじめの数カ月は勉強の日々ですから、ここをいかに乗り切るか。

・わからないことは素直に周りに聞く

・メモをとって忘れないようにする

・自分で時間を見つけて勉強する

月並みですが、これらがとても大事。

また、可能であれば、休職中や就業が決まった時点で、市販テキストで学習しましょう。
通信講座等で関連資格の勉強をするのもいいでしょう。

こういった積み重ねをすることで、辛い期間を短縮することはできますし、長い目で見たとき「調剤薬局事務の楽しいところ」を存分に満喫することができますよ。

調剤薬局事務をすぐ辞めることのデメリット


残念なことに、楽しいはずの調剤薬局事務をすぐ辞める人が一定数存在します。

しかし何度も書いているように、調剤薬局事務をすぐ辞めるのはとてももったいないことです。

せっかく始めた調剤薬局事務の仕事をすぐ辞めることによるデメリットは、下記の2つ。

1. 調剤薬局事務の楽しい点を経験できない

2. 調剤薬局事務の経験者として認められない

1.については前述した通りですが、2.についても注意が必要。

調剤薬局事務の仕事は、「経験者優遇」と言われています。
理由は、ここまでで触れていますが、「慣れるまでに時間がかかるから」です。

未経験者だとはじめは教育が必要で、戦力になるまでしばらくかかるのです。
関連資格を持っていたら未経験者でも多少有利ですが、やはり「調剤薬局事務経験有り」の称号にはかないません。

せっかく未経験で調剤薬局事務になれたのに、すぐ辞めると、「経験者」とみなされないし、なんなら「調剤薬局事務をすぐ辞めた人」となってしまいます。

最悪、将来、再び調剤薬局事務の仕事をしようとしても支障がでてしまいかねません。

まー、薬局には当たり外れがあります。
調剤薬局事務の仕事自体は続けたいけど、どうしても環境が悪い場合もあるでしょう。

その時は、すぐ辞めるのもありですが、次の調剤薬局事務の仕事を見つけてから辞めるようにしたほうがいいです。


調剤薬局事務をすぐ辞めることのメリット


調剤薬局事務の仕事をすぐ辞めるのはもったいないと書きました。

でもあえて、調剤薬局事務をすぐ辞めることでメリットがある場合もあります。

具体的には下記のようなケースです。

・調剤薬局事務の仕事に興味がない

・想像していた業務と全く違った

・収入面で全く満足できない

こういった場合は、そもそも調剤薬局事務の仕事を選んだことが間違いです。
調剤薬局事務の仕事は特殊な「事務」ですから、別の道に進む場合に役に立つことは少ないと思います。

新たなキャリア、進路に向かうのであれば方向転換は早いほうがいいですからね。

「せっかく調剤薬局事務になったのに、すぐ辞めるのはもったいない」なんて考えずに、スパッと辞めてしまいましょう!

調剤薬局事務は楽しいしすぐ辞めるのはもったいないな、という話【まとめ】


以上、調剤薬局事務の楽しいポイントと、多少辛くてもすぐに辞めるのはもったいないよ、という話でした。

調剤薬局事務の仕事は、特殊な仕事です。
だからこそ、他の仕事では経験できない楽しさや、働きながら得られる知識があります。

はじめは覚えることが多く、責任やプレッシャーも感じますが、慣れればそれは解決します。
最終的には「楽しい」と感じることができるはず。

「調剤薬局事務経験者」と認められるキャリアを詰めれば、将来的にも有利で、雇用も安定します。

調剤薬局事務の仕事そのものに興味が全くないとか、収入面で全く希望に沿わないといった重大な理由があれば別ですよ。

でもそうでない限り、はじめは辛くても続けていくメリットは十分あるように思います。

それでは。


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