医療事務になるには高卒や中卒でOK。専門学校や商業高校は有利?ポイントを整理した

医療事務になるには高卒中卒

医療事務になるには、高卒や中卒でも可能なのか?

専門学校や商業高校、あるいは4年制大学を卒業したら有利になるのか?

今回はこういった話です。

結論をいうと、医療事務になるには、仕事内容を考えると、高卒や中卒でも全く問題ありません。
医療事務の求人に応募して、採用されれば医療事務になれます。

とはいえ、この結論ではざっくりしすぎていますね。

下のような疑問を持つ人もいると思います。

・医療事務に高卒や中卒でなるには資格は必須?

・医療事務の資格があれば、高卒や中卒で簡単に採用される?

・医療事務になるには、大学や専門学校にいった方が有利?

・高卒で医療事務になるには商業高校や専門学校を卒業していないと難しいの?

本記事ではこれらの疑問転点について整理して解説してきます。


この記事はこんな人達向け
・高卒だが、そこそこ安定した収入のある仕事を探している

・大学に行ってまでやりたいことがないから、医療事務にでもなろうかと考えている高校生

・高卒の学歴だが、医療事務の仕事で採用されるのか不安な人

・医療事務の仕事に興味があるが、大学に行く必要はあるのか悩んでいる人



医療事務になるには高卒や中卒でOK、資格が無くてもOK


冒頭でも書いていますが、たとえ高卒や中卒でも、医療事務になるには全く問題ありません。

世の中には、医療事務の関連資格がたくさんありますが、大学などで専門的な教育課程を修了していなくても受験資格があるものがほとんどだからです。

さらに、これらの医療事務の関連資格は、ただの民間資格。

医療事務の資格は国家資格ではありません。

そして、これらの資格は保有していなくても医療事務の仕事内容そのもの行うことは可能なんです。

これはどういうことかというと、例えば医師や看護師の場合は国家資格が必要ですよね。
資格がない人が患者の治療や診断といった医療行為を行うことは法律で禁じられているんです。

医療事務の場合、その仕事内容(受付、診療報酬の計算、会計、カルテ管理などの医師の補佐)を遂行するために、医療事務の関連資格が無くても法的に問題が無いのです。

ですので、

中卒だろうが、

高卒だろうが、

専門卒だろうが(専門学校卒は公式には「高卒」ですが)、

大卒だろうが、

そして資格が無かろうが、

医療事務になって、その仕事をすることはできます。

実際に高卒医療事務や、無資格の医療事務はたくさんいます。

ぶっちゃけ、医療事務の資格を持っている=ある程度の知識はあるという証明になるものの、現場で覚えることもたくさんあります。

資格の有無や、学歴よりも実務経験がどれくらいあるかが、重要視される仕事なんです。


こちらの記事も

高卒や中卒で医療事務になるには資格があったほうが良い


医療事務になるには、学歴不問(高卒や中卒でOK)で資格も必須ではないと書きました。

とはいえ、医療事務の関連資格が何の役にも立たないとうことではありませんし、あれば少しですが有利になります。

すくなくとも一定期間、専門的に勉強をして資格を所持しているということは、ある程度評価されますから。

特に、高卒や中卒で、医療事務関連の資格が何もないと、大卒者や、資格を保有している高卒者よりも必ず不利になってしまいます。

地域によりますが、医療事務でわりと待遇の良い案件ではわずかな求人枠に多数の応募者が殺到します。

そのため、少しでも医療事務の労働者市場での価値を高めるためには、なんらかの医療事務関連資格は保有しておいたほうが良いでしょう。

そして、もしも医療事務関連の資格取ったらすぐに就職することをお勧めします。

なぜなら、何年もブランクがあるとせっかく勉強したことを忘れてしまうし、診療報酬の制度も改定されてしまうからです。

大病院の医療事務だと高卒や中卒は厳しい


医療事務の求人に応募する際、地域の中核病院となるような大病院だと、高卒や中卒者では不利です。

とくに正職員となるとかなり厳しくなります。

これらの大きな病院では、医療事務をはじめ、すべてのスタッフ・職員は「4年制大卒以上」といった条件を設けているのが一般的だからです。

この条件が付いていると、たとえ医療事務の経験や、関連資格があっても高卒や中卒で採用される可能性はほぼなくなってしまいます。

書類選考で落とされるでしょう。

ぶっちゃけ、学歴以外の条件が同じであれば、4年制大卒>高卒(専門学校卒含む)>中卒といった順で、就職市場では有利になります。

医療事務に限らず、日本の労働者市場において一般的にいえることですが。

 一方で、個人経営の小規模な病院や、町のクリニックで医療事務になるには、高卒や中卒でも大丈夫です。

 「4年制大卒以上」という条件が無く、応募できることが多いですね。

あとは、交通が不便で若い労働力が無い地域や、新設の病院であれば、高卒や中卒でも医療事務に採用されやすいことがありあます。


高卒や中卒で医療事務になる場合の雇用形態は?


医療事務では、下記の3つの雇用形態のいずれかで雇用されることになります。

・正社員(正職員)
・派遣社員(派遣職員)
・パート・アルバイト

ただし、学歴問わず、最近は派遣で医療事務を確保する病院が多くなています。
正職員枠は少ないですね。

特に、未経験の中途採用で正職員に採用されるのは難しいですし、そういった案件には応募が殺到します。

とはいえ、できれば正職員になりたいという人も多いでしょう。

ただし、ここでも高卒や中卒では、4年制大学卒業者よりも若干不利になります。

高卒や、中卒で医療事務になるなら、非正規の職員(派遣職員やパート・アルバイト)ということも考えないといけません。

その後数年の経験をつめば、「医療事務経験者」として有利になります。

あるいは、高校卒業時の「新卒採用枠」として、医療事務の正職員の案件があることがあります。

特に、専門学校や、商業高校、医療事務の課程がある短期大学だと、学校に新卒求人の案内が一定数くるのです。

この点で、同じ高卒であっても、医療事務関連の専門学校や商業高校は有利です。

幸運にもこの案件で採用されれば、高卒でも正職員の医療事務になることができます。

高卒や中卒から、正職員の医療事務になるには、下記のいずれかのパターンになってくると思います。

 1. いったんパートや派遣職員となって医療事務の経験を積む→正職員として転職する
 2. 高校(または専門学校)卒業時に、新卒として医療事務の正職員に採用される




高卒や中卒で医療事務になるメリット


全体的に、高卒以下では、医療事務になるには若干不利になってきます。

ただし、医療事務の仕事というのは、大学で専門的な学問を学んだところで、それを活かせる場面はあまりありません。

また、4年制大卒者と高卒者でほとんど給与水準が変わらないのも特徴です。

そのため、4年制大学に行かずに、医療事務になると下記のようなメリットがあるのは事実。

・大学4年間の学費が不要

・大学進学のための受験勉強が不要

・高校の新卒で医療事務になれば、4年分の実務経験と収入が得られる

医療事務の仕事に興味があって、大学進学の必要性を検討している人はこのあたりをよく考えてみる必要があります。

医療事務になるには高卒や中卒でOK。専門学校や商業高校は有利?ポイントを整理した【まとめ】


まとめますと、医療事務になるには、高卒や中卒でも可能です。

ただし、病院の規模や、雇用形態によっては、4年制大卒のほうが若干有利になるでしょう。

または、普通の高校の高卒よりも、商業高校や関連する専門学校、医療事務系の課程がある短期大学を経たほうが就職しやすくなります。

よって、すでに大人で、最終学歴が高卒、中卒で医療事務になる場合は下記の2点をおさえておく必要があります。

・関連資格を取得したほうが有利

・医療事務の経験が必要なので、正職員のこだわらず実務経験を積む

もしも高校卒業時に新卒で医療事務になりたいと考えるなら、関連資格の勉強を在学中にしておきましょう。

みんなが大学受験の勉強をしている間、遊んでいてはいけません。

商業高校を検討するのもいいと思います。

一方で、よほど評判の悪い学校でない限り、高校の偏差値やレベルは関係ないです。

あとは性格やコミュニケーション能力、常識的なマナーや振る舞いができるかが大事になってきます。

医療事務の仕事内容や現状についてさらに詳しく知りたい人は、関連記事を参考にしてください。

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では。


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