後発(ジェネリック)医薬品は費用もデメリットに!え?安くなってんの、これ?ペーパー薬剤師がカラクリを解説

先日薬局でジェネリック医薬品に切り替えたらむしろ総額が高いんじゃないかとおもった。後発品普及策は問題だらけ。患者や国民にとってデメリットだらけ

先日扁桃腺炎になってしまい、ずっとのどが痛かったので病院にいきました。
大したことなかったので、大した薬もでなかったのですが、抗生物質が処方され、すぐに良くなりましたー。

近所の薬局に久しぶりにいって薬を処方してもらった際に、後発(ジェネリック)医薬品を進められ、「ややこしい薬も出てないし、後発品でいいかー」とおもって、勧められるままに処方をしてもらいました。

「いくら節約になったんだろう?」とおもって家に帰って、しらべてみたところ、驚愕の結果が!

目次
  • 処方された薬
  • 削減された「薬剤費」
  • でも実は、損してるんじゃ…
  • 後発医薬品調剤体制加算は諸悪の根源か
  • こんなシステムで後発品を普及させていいのか?

処方された薬

サワシリンカプセル250
こちらは先発品しかなかったようです。
2カプセル×3回/日×5日分、一日薬価 68円 x 5日分=335円

ビオフェルミンR錠
こちらは先発品がもう存在しておらず、後発品の一択になる薬剤です。
1錠3回/日×5日分、一日薬価 17円 x 5日分=85円

カルボシステイン錠500 mg「サワイ」
先発品は、ムコダイン錠500 mgですが、後発品に変更されています。
1錠3回/日×5日分、一日薬価 20円 x 5日分=100円
先発品であれば一日薬価 41円 x 5日分=205円となるので、差額は105円です。

トラネキサム酸錠250 mg「YD」
先発品は、リカバリンカプセル250mgですが、後発品に変更されています。
1錠3回/日×5日分、一日薬価 30円 x 5日分=150円
ただし、この後発品は先発品と同一価格です。おそらく古い薬剤なので先発品の薬価も下がって、後発品への価格差がなくなっています。差額は0円です。

削減された「薬剤費」

上記合計の薬剤費は670円です。
これに処方5日分の調剤報酬と呼ばれる費用30円が追加され、合計700円となります。
(明細上は70と記載される)

一方、先発品にしていれば、合計805円でした。その差は105円。
わずかですが、自己負担額として105 x 3割= 31.5円、健康保険負担から105 x 7割= 73.5円の「薬剤費」が節約できました。

でも実は、損してるんじゃ…

しかし、冒頭とタイトルでも書いていますが、驚くべきことに実は節約になっていな可能性があります!
国民も、健康保険も負担増じゃないのか?

後発医薬品を処方してもらうことで、薬局に、追加で費用が発生していることを皆さんご存知でしょうか?

後発医薬品調剤体制加算は諸悪の根源か

薬局ごとに異なるのですが、後発品を多く処方している薬局は、インセンティブとして。180~260円を上乗せして、「後発医薬品調剤体制加算」として請求することができます。

数量ベースで75%, 80%, 85%の処方薬を後発品に切り替えた場合に、180円、220円または260円となっています。

これは、後発医薬品を促進するために導入されたシステムですが、このインセンティブをとれるかどうかが、薬局経営を左右するため現在薬剤師は積極的に、後発品切り替えを促しています。

そう、はっきり言って今回の処方は、後発医薬品の使用促進に貢献してしまっていますね。
数量ベースで75%を達成すれば180円が、全国民の医療費に加算されてしまうのです。

2018年、現在の後発品への切り替え数量は69%程度となっています。

おそらくほとんどの大手の薬局はすでに最低でも75%は達成していますし、有名な日本調剤グループは全店舗平均が85%を達成しているそうです。

たかだか80円弱の薬剤費削減効果しかない場合もあるのに、こんな大盤振る舞いの調剤加算をしているんです。

もともと安価な薬剤を、短期間服用しているだけの若い世代にとってはただの負担増になってます。

こんな制度いらんのでは?

高齢者を除いた、中年~若者世代をトータルで考えてみたとき、後発品を促進することでかえって負担増になってませんか?

こんなシステムで後発品を普及させていいのか?

一応、薬局は、後発医薬品調剤体制加算がいくらかを掲示することが義務づけられていますが、後発医薬品調剤体制加算の詳細を理解している国民はそう多くありません。

ただ、ただ、薬剤費が安くなるからと、数10円~数100円の薬剤費削減のために促されて後発品に切り替えています。

結果、数量ベース目標を達成した薬局は、180円~260円の加算を行いますが、薬剤費としての加算ではないので、多くの患者は気が付きません。

ほとんど、詐欺ですね。

政府としては、普及までの一時的な対応策として捉えているのでしょうが、どうも納得できません。

毎年、医療費、薬剤費に関する議論は国会で取り上げらえています。
今が、一時的な過渡期で、今後、国民にとっても社会保障制度にとってもよい仕組みができることを期待しましょう。

では

最後まで読んでくださってありがとうございました。


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