東名高速あおり運転事件:一審判決が下る。到底納得できない。

石橋和歩に判決下る。司法の限界か?遺族感情はどこに。



神奈川県で2017年に発生した、高速道路での夫婦死亡事故。
因縁をつけて夫婦とその娘二人がのった車を執拗にあおった末、高速道路で停車させ、事故を誘因したとして、危険運転致死傷などの罪に問われている石橋和歩被告の裁判の続報です。

問われていた罪

石橋被告が問われていた罪は「危険運転致死傷」です。
それに加えて、検察は、高速道路に無理やり停車させたことについて「監禁致死罪」および「暴行罪」等の罪の適用を主張しています。

2018年12月10日に、審議を経て、懲役23年が求刑されていました。

裁判のポイント

あおり運転の末、停車させた後に起きた事故であることから。「危険運転致死傷」の罪が適用できるかどうか、が最大の焦点となっていました。

車を運転中ではなく、停車後に起きた事故であるため、適用できないというのが弁護士の主張です。
これほど世間の注目を集めた事件なので、担当弁護士の苦労も想像できますが、さすがにこの主張は(法的解釈は別として)、一般国民には理解しがたいものです。

求刑23年の意味

本来「危険運転致死傷」は、上限が懲役20年の罪です。
検察は、この罪に加えて、「監禁致死罪」や「暴行罪」を考慮して、合計で懲役23年を求刑しました。
また、石橋被告が、取り調べで虚偽の証言をしていたことや、事件直後に同様にあおり運転を行い検挙されていることから、反省に至っていないことも主張しています。

法的に許される最大限に近い求刑がなされているといえます。
一方で、両親を失ったお子さんたちや、わが子を失った夫婦のご両親にしてみれば、到底受け入れられない軽すぎる刑でしょう。
本心は極刑を望んでいてもおかしくありません。
実質できには人間を2人殺害しているのですから。

判決の意味

判決が2018年12月14日に言い渡されました。

求刑23年に対し、判決は懲役18年です。

焦点となっていた「危険運転致死傷罪」は適用されるとの判断がなされ、この点は非常に評価できる、検察の主張が受け入れられた結果となっています。
あおり運転と夫婦の死亡の因果関係が明確に認められたのです。

一方で、求刑よりも5年も短い刑期となったことについては、疑問が残ります。
石橋被告の態度や、手紙から真摯に反省しているとは到底考えられず、おそらく、事件の規模等を過去の判例と比較して、量刑が決まったもの思われます。

亡くなった夫婦の命は、何をしても戻ってくるものではありません。
また、石橋被告の年齢や素行を考慮すると、18年服役したとしてもその後報復行為に及ぶ可能性もあり、遺族は不安な日々を送ることになります。

遺族にとって、到底納得のいく判決ではありません。

一審は裁判員制度だった

この事件は裁判員制度の対象であったため、一審のみ、「国民目線」を司法にとりいれるべく裁判員が参加しています。
多くの裁判員裁判では、実際の頭の固い法律家だけで判断した場合よりも、重い結審となります。
一方で、控訴審、上告審には裁判員は参加しないため、検察にとってはより苦しい展開となるでしょう。

今後の展開

弁護士によると、今後の方針を石橋被告と相談して決めるとのこと。
危険運転致死傷罪自体の適用を争っていたため、今後控訴する可能性もあるでしょう。
石橋被告も反省していないようですので、量刑には不満をもっていると考えられます。

控訴審では、裁判員が参加しないため、検察にとっては苦しい展開が予想されます。


最後まで読んでくださってありがとうございました。


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