がん保険の必要性を考える:費用対効果が高いのは?

がん保険は何に対する保険?必要なの?

資産運用の事を考えていると、投資信託や外貨、株式だけではなく「保険」にも目がいきますね。
本記事では、「がん保険」について整理考えてみたことを書いています。
この手の商品は生命保険や自動車保険と同様、いわゆる「資産運用の投資用」商品ではありませんが、将来の損失をカバーするための物ですので、広い意味で、「資産運用」のポートフォリオに組み込んでもいいと、私は考えています。



目次

  • がんになったら?
  • 日本の医療保険制度の限界
  • 何に対する「保険」なのか
  • がん保険の主な給付対象
  • 重視すべき項目



がんになったら?

国立がん研究センターによると、日本人男性の場合、生涯通すと4人に1人はガンで死亡しています。女性では6人に1人となっています。

一方で、医療の進歩により、多くのがんは不治の病ではなくなっています。
とくに最近ニュースで世間の話題となった「オプジーポ」は、あたらしい作用メカニズムをもった抗ガン剤で、これまで治療が不可能であった進行したがんにも高い有効性をしめしています。

「がん=不治、死亡」ではなく「がん=治療」という時代なのです。

これは、人間の健康にとって非常に素晴らしいことですが、皮肉にも「治療」の過程で、当然必要な医療費がコストとしてかかる、ということです。

がんにかかった場合の医療費負担は、(治療が可能となることによって)医療の進歩とともに増大していっているのです。
この傾向は今後もつづいていくでしょう。

日本の医療保険制度の限界

さて、医療費が増大するということは、これを誰かが支払わなければなりません。
ご存知のように、日本は国民皆保険制度という素晴らしい保険制度が導入されており、通常は実際の医療費の3割を患者は負担すればいいことになっています。
さらに、医療費の自己負担額が高額で、一定の金額を超えた分が、後ほど払い戻される制度「高額療養費」も適用されます。

この国民皆保険と高額療養費の仕組みで、少し前までは大病をした場合もなんとかなっていたケースがたくさんありました。
しかし、昨今、日本は高齢化にともなう総医療費の増大により、公的な保険制度に限界が来ています。
政府は後発医薬品の使用促進や消費税増税を進めていますが、時間稼ぎにしかなりません。

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高額療養費制度についても2015年に改定され、個人の負担が増大しています。
たとえば年収年収770万円を超えるの世帯では月約8万4千円であったものが、770万円~1160万円では月9万3千円、または1160万円超では月14万円となりっています。

何に対する「保険」なのか

さて、なにをカバーするためにがん保険は必要なのでしょうか?
医療費といえば、手術、入院、薬物治療に係るようですね。
最近の癌治療では、手術はしますが、手術手法の改良によりごく短期の入院や日帰り手術で対応できるケースが増えています。
一方で、副作用の少ない有効な抗ガン剤を長期間服用し、がんの再発を抑える・コントロースするという方向にシフトしています。
患者の身体的負担も少なく、退院後に薬物治療を続けながら日常生活を送ることができる点が素晴らしいのですが、一方で薬剤費負担が高額になります。

一般的に手術費用は数十万程度ですが、ホルモン剤や最新の抗ガン剤で年単位の薬物療法を行うと、年間1000万円以上の治療費となることがあり、がん保険に入るのであればこのう薬剤費を補てんするタイプのものを選ぶべきです。

多くの場合、現時点では高額療養費制度が適用できまが、年収770万円の世帯で、がん治療のために毎月9万円以上、年間100万円以上の自己負担を何年も続けることができるでしょうか。
特にがんの罹患率が上がってくる40代後半以降では、子供がいれば教育費もかかってくる時期ですよね。

お金が無いので、効果がでている抗がん剤の投与をやめる。結果再発、死亡なんてだれも望んでいないはずです。

がん保険の主な給付対象

各保険会社が様々なタイプのがん保険を販売しています。主には以下の4点を給付対象としています。

  • がんと診断されたときの給付金
  • 手術のたびの給付金
  • 入院保障
  • 抗がん剤の治療費の補填

重視すべき項目

さて、ここで重視すべき項目は何でしょう?
先に述べたように、現在入院期間については年々減少傾向にあります。
一方で、治療費のうち「薬剤費」が、非常に高額となってきています。薬剤費に比べるとはっきりいって手術費用や診断時の数十万円の給付金は誤差範囲です。

そのため、すべての項目をカバーできる高額な保険に加入できるひとは問題ないですが、そうでない人は、「抗がん剤の治療費の補填」が手厚い商品を選ぶべきでしょう。

じつはこのタイプの保険はあまり多くありません。
特に昔から加入している場合、がんと診断されたときの給付金や入院保障といったものが手厚い古いタイプのものである可能性があります。

10年以上前に加入したっきりのかたは、一度みなおしたほうがいいでしょう。

それでは。


最後まで読んでくださってありがとうございました。

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