ジェネリック医薬品にしますか?と聞かれたときに決め手となるポイント3つ

ジェネリック医薬品を処方してもらうとき、薬剤師に確認すべきポイント3


最近、政府の後発医薬品使用促進策のおかげで、薬局で
「同じ効き目のジェネリック医薬品がありますが、こちらで処方しても良いですか?」
と確認されます。

私も、自分や子供たちを病院に連れていった際に聞かれます。

でも、医療関係者や製薬関係者でもなければ、聞かれても、何を根拠に判断したらいいの?」って思うんじゃないでしょうか?

こちらの記事で書いたように、「同じ効き目」「同等であると確認されている」と言われても、違う会社・工場・製造方法で作っている製品なので、すこしだけ異なることがあります。
「同等」であっても、「まったく同じ」ではないのです。
そこで今日は、何を根拠にして、後発品にするべきかのポイントを3つ程紹介したいと思います。


目次

1. ポイント3つ

  • 薬価と自己負担額
  • 非金銭的メリット
  • 製造メーカー

2. 積極的に後発医薬品に切り替えてもいいもの
3. 最後に



ポイント3つ

「同じ効き目のジェネリック医薬品がありますが、こちらで処方しても良いですか?」ときかれたら、下記の3つのポイントを薬剤師さんに確認してください。
恥ずかしいかもしれませんが、まともな薬剤師は患者の意向をちゃんと聞いてくれるはずです。

薬価と自己負担額

まずジェネリック医薬品に切り替えるメリットの主なものは、「先発品よりも価格が安い」ということです。
ジェネリック医薬品は、研究開発費がほとんどかかりません。
そのため、開発費を回収する必要がないため、価格(薬価)が抑えられています。

日本の制度では、すべての医療用医薬品の薬価を、国が決めます。
そのため、ジェネリック医薬品は必ず、先発品の3~7割程度に設定されます。
先発品とジェネリックの価格が逆転することはありません。

これが患者にとっても、社会保障財政の面でも大きなメリットです。

ただしここで確認しておきたいのは、薬価は一体いくらなのか(いくら安いのか)?です。
医薬品は個々に値段が異なるため、1錠500円のものもあれば、10円のものもあります。
それぞれのジェネリック医薬品が5割の値段だとすれば、250円と5円になりますよね。
後者はジェネリック医薬品に切り替えたとしても、1錠あたり5円しか変わらないのです。

さらに、国民健康保険の場合、薬剤費の3割りしか自己負担をしません。
そのため1錠500円の場合、
先発であれば自己負担は1錠あたり150円、ジェネリック医薬品であれば1錠あたり75円となり、75円が患者負担の差額です。

一方、1錠10円の場合、
先発であれば自己負担は1錠あたり3円、ジェネリック医薬品であれば1錠あたり1.5円となり、1.5円しか差がありません。

わざわざ、ジェネリック医薬品に切り替えるほどの金銭的なメリットはあるか?を判断するためにも、薬価の差の確認はしたほうがいいでしょう。

非金銭的メリット


金銭的メリット以外にも、メリットがあります。
これは、じつは、ジェネリック医薬品にメリットがあるケースが多いです。

発売から10年以上経っている先発品と違い、いくつかのジェネリック医薬品は、
「より小さい」
「水なしで飲める」
「他の薬と間違えないように、記しがついている」
といった工夫がほどこされている場合があります。
これは、製剤技術の進歩によるもので、ジェネリック医薬品メーカーが自社製品の競争力を高めるにとった作戦です。

このようなプラスアルファのメッリットがあるのであれば、ジェネリック医薬品に切り替えることも良いのかもしれません。

製造メーカー

これについては、先日の記事で書いたように品質リスクがあります。
昨今の推進政策の効果もあって、非常にたくさんメーカーがジェネリック医薬品を製造しています。
残念ながら、中にはとても医薬品の製造技術や倫理観に乏しいメーカーも参入している事実があります。
「じゃあどのメーカーがやばいの?」
医療関係者でもない一般の人にとって、個々のメーカーについて、一つ一つ吟味して、信頼できるかどうかを判断するのは不可能ですよね。
そのため、この点については、普通の工業製品同様、有名メーカー、大手メーカーを選んでリスクを相対的に下げるしかありません。

国内メーカーであれば、日医工、東和薬品、沢井製薬あたりが大手です。
また、第一三共エスファあたりは、新薬メーカーの子会社であることから会社としての体制が整っていることが予想されるため安心できるでしょう。

積極的に後発医薬品に切り替えてもいいもの


上記を踏まえたうえで、特に積極的にジェネリック医薬品への切り替えを検討してもいいものがあります。
それが、以下の3つです。
保険適用外の医薬品:
保険が適用されない=患者が薬価の10割を負担する薬剤です。有名なものはED治療薬や薄毛治療薬になります。これらはいわゆる病気ではないため、健康保険による負担がありません。つまり、患者にとってジェネリック医薬品の価格メリットが非常に大きくなるのです。

長期間服用するもの:
これも金銭的なメリットによるものです。風邪薬等、数回服用するだけのものと異なり、糖尿病や高血圧の薬であれば、ほぼ一生飲み続けることになります。そのため、長期的な視点では、かなりの額の薬価の差が積み重なることになるでしょう。

オーソライズドジェネリック:
普通のジェネリック医薬品と違い、オーソライズドジェネリック(AG)というものがあります。これは、簡単に言うと、ジェネリックメーカーが先発メーカーから、「ジェネリック医薬品として」先発医薬品を購入し、販売しているものです。
すなわち、AGは先発医薬品とまったく同じものです。同じ製造方法、同じ原料、同じ工場、同じ人が製造しています。ただし、価格が安いです。
これに関しては、切り替えをしてもまったく問題ありません。
むしろ先発品とAGの選択であれば、先発品を選ぶ理由は何一つありません。
AGを薬剤師に提案されたら、迷わず受け入れましょう。

最後に

ジェネリック医薬品のシステムは、日本の社会保障維持のため必須のものです。
メリットとデメリットを正しく理解し、その制度を賢く選択・利用していくことが必要なのです。

こちらの記事もどうぞ
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最後まで読んでくださってありがとうございました。

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